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高校合格

先日,アルバイト先の中学3年生2人から私立高校に合格したと報告がありました。とても嬉しかったです。私は塾講師として6年間高校・大学合格の報告をもらっています。毎年,嬉しい気持ちになります。しかし,同時に後悔の気持ちも出てきます。自分のできることを全てその子に注いだか,もっとできたことはなかったのかなど考えてしまいます。

私のレギュラーコマを受けていた方ならわかると思いますが,初めて担当する時に,冒頭の20分程度は授業をしません。その時間で塾にどれだけの金額を払っているのか,卒業する時にはどのくらいの金額がかかるのかを説明します。伝わる生徒もいれば伝わらない生徒もいます。それでいいと思います。私は,これだけの金額を支払っているのだからと常々口にします。おそらくほとんどの塾講師はこのような話はしないと思います。理由はきっと,塾に通うことが当たり前で生きてきたからだと感じています。当たり前は当たり前のことではありません。それを生徒にわかって欲しくて説明します。

今年の生徒は,学年順位で言うと下から数番目程度の生徒でした。中学3年生になってどこまで遡って勉強させればいいかわかりませんでした。そのくらい勉強してこなかったみたいです。頭が悪いのではなく,勉強してこなかっただけです。そこがポイントです。私はとにかく勉強する習慣を身につけさせ,量をこなさせます。これについては私自身がそのように勉強しているからです。全員に当てはまる勉強法ではないかもしれません。しかし,多くの人には当てはまる勉強法です。多くの人は凡人ですから。

この2人のために,以上の点を抑え一緒に勉強してきましたが,勉強する習慣はすぐに抜けてしまいます。高校生になってからも困らないような指導をできていたかとても不安です。高校合格や大学合格はゴールではありません。この先長く生きていくための過程にしかなりません。勉強でなくてもいい,とにかく何かに没頭し学び続けてほしいと思います。私は,彼らを信じています。

頑張れ新高校1年生。

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