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バン花にひかれて吉祥寺詣り

ライブ :  band HANADA (吉祥寺・Black And Blue、2023年12月17日)


band HANADAをめぐってはこれまでに横浜、下北沢、佐野へと詣でたが、今回は善光寺ならぬ吉祥寺まいり。吉祥寺のライブハウスといえば、曼荼羅とシルバー・エレファントという店に行ったことがあるぐらい。だが、もう今となっては昔々のお話で、何を観に行ったかも、店の場所も、よく思い出せない。一方、初訪問のブラック・アンド・ブルーは駅北口から歩いてすぐのビルの3階。市松模様の床がなんだか新宿ロフトみたい。

定刻19時半を少し回った頃、客席フロア後方からメンバー登場。幕間の休憩はなく、一気に、しかもアンコールまでまるごとまとめて(ここからアンコール、という花田さんの解説つき・笑)、ほぼ21時きっかりに終了。特段いた気はしなかったが、店側の事情か、なかなかタイトな進行のステージだったかもしれない。これはこれで新鮮だったけれど。

そのせいかどうかはわからないが、全体的にどの曲もそつなく仕上げた感じだったかも。そういう意味では、ちょっと遊びが少なかったかな、ともいえる。例えばライブ後半の「Sadness City」とか。とはいえ、ひっさしぶりぃ~!と思わず心中嬌声を上げたくなったこの曲、うれしい気持ちとファンキーなリズムに駆られて小躍りしてしまったことといったら。久々という点では「待ちつづけ」にも興奮。バンドの音にのせられて、自らの脳内劇場で、キターーーッ!とおたけびを上げる自分と、それを必死に抑えに走る自分、さらにその光景を冷静に眺める自分。ライブって楽しいな、と思う瞬間 (笑)。定番の「Cinnamon Girl」では手拍子足拍子をやっぱり心の中でドカドカうるさいほどに。また、未だ記憶に新しい先月、リクオのライブでも聴いた「Daddy Rolling Stone」。荻窪では眞鍋崇さんが歌い、巧みなくすぐりで客席を沸かせたこのナンバーを、吉祥寺のバン花はずっしりと重く、ねっとりと絡みつくような迫力でフロアを大いに圧倒。Phew! 

サンハウスのカバー「ふっと一息」。曲の最後の歌詞のリフレインがひっかかる。 2nd verseの「自由に飛びたい」じゃなくて、「考えてしまう」を繰り返していた花田さん。何故に? たぶん普通は詞の構成上、自然に「飛びたい」の方を選びそうなものだけれど。毎度どうでもいいことだが、冬の寒空の帰り道、 ♪考えてぇぇ~しまうぅ~(但し小声で)。

さて、これで2023年のバンド花田は見納め。バン花、今年もありがとう! 2024年も期待してます!!


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