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うんまい酒のために

 最近、周りの人がどんどん結婚していくような気がします。結婚式に顔を出すと、懐かし顔に会うのも楽しいのですが、数がかさむにつれて、なんだか懐かしさも無くなり、話すことも前回と同じだったなんでいう、気まずさをそろそろ味わうのかと思っております。

 しかし先日そんな結婚式に一回も顔を出してない、同級生と久しぶりにお酒を飲みました。小学校から高校までバッテリーを組んでいた男なのですが、仕事が忙しいようでなかなか地元には帰ってこれないようです。まあ私は地元の奴に比べれば幾分近いので、会おうと思えば、いつでも会えるのですが、わざわざ連絡することもないかと思い、気がつけば3年ぶりくらいの再会でした。

 まあ、いろいろと懐かしい話などをしたのですが、「宮本常一」や「今和次郎」、「赤瀬川原平」などで話が盛り上がったのは驚いた。高校時代は本など読まずに野球しかやってなかった2人が、7年の歳月を経て、別の分野でまた廻り合ったのはとてもうれしかったのです。うれしかったからか、ほとんど私が喋り倒してしまって、申し訳なかったような気も今思えばします。

 さて、そんな喋り倒した中で一つほめられた企画がありました。うれしかったので書いてみます。それは、地元じゃ近くに住んでてもハシゴ酒はできないし、こんなうまい店もなかなかないよなぁ、なんて私が一方的に話していた時、ふっと口走ったのだ。

「集会所を4つ借りて、1週間ごと4サイクルで4種類の居酒屋をやったらおもしろくないかなぁ」とね。

 そうしたらそれは面白いと、ほめてもらったのだ。ただ、それは地域に顔が知れてる人がやったほうがいいとのことだった。確かにウチみたいな閉鎖的な地域の場合は、よそ物が入るには最初はハードルが高いような気がする。しかし理想は、その居酒屋のマスターを留学生がやったら面白いのではないかと私は考えている。

 まあ、企画はしっかり練るとして、なんだかしっかり生活をしている彼をみて、やる気がわいてきたのです。彼は仕事が山の様にあるみたいですが、私は仕事を私用に作ってもらっている状態。急に仕事ができるわけではないが、目の前の事をしっかりやっていかなくてはいけません。そして、今度会うときには、また違う私を見せられるように、切磋琢磨できればいいなと。高校の時は毎日話題が違ったのに、大人になったらいつも同じなんてのは悲しいじゃないですか。

 日々新しい発見、成長を求めて、よりうんまい酒を今度も飲みたいと思います。

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