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屋台ラジオ 14日 OA 有馬 華香さん

有馬華香さん
私は学生時代に参加をした小布施わかもの会議というイベントでご一緒したのがキャリーちゃんです。なぜ、キャリーちゃんかというと当時きゃりーぱみゅぱみゅさんの追っかけをしていた彼女は格好もきゃりーぱみゅぱみさんにそっくりの原宿系ファッションだったのです。私たちは一緒のチームで夜遅くまで企画を考えていたのが懐かしいです。そんな彼女は今何をしているのかを聞いていければと思います。

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ラーメン屋さんになったの?

Facebookの投稿でも書いてくれたんでラーメン屋さんのTシャツを着てきたました。実は未だに騙されている人がいるというのは衝撃なんですけどラーメン屋さんはパロディです!!
あれは、私と旦那さんでやった結婚パーティーの設定で、私たちがラーメン屋さんを営むことになりましたっというストーリーで、バリバリの一夜限りのやつです。でも、「どこでやっているの」とか「ラーメン屋さんあるのに来てくれてありがとう」とか、多く方を騙してしまって、マジごめんなさい。

— でも、種明かしされても気持ちのいい嘘だよね —
本当にこだわってやりたかったから、記事とかも私がニセのライターになりきって書いたりとか、ちゃんと経営理念とかも作りましたよ。webサイトとかも全部作って。

経営理念
世の中にまだないものを生み出す楽しさを持ち、ものづくりを通して、社会に明るさを添える。こだわりと変化を追及する企業で在り続ける。

— でも、なんで普通の結婚パーティーにしなかったの —
「結婚って何だろう」とか私は疑問が多い人だったんですよ。その時に私たちにとっての婚姻について考ていました。InstagramとかFacebookとかで聞いてみてもしっくりくるものがなかったので、定義は自分たちで作るしかないんだって思ったときに、二人ですごいワークをしたんですね。その時に結婚パーティーとかは、参加者の人はなんで二人の幸せとかを願ってご祝儀をくれるのに、なんでこっちは赤字が当たり前なんだろうって。そこがすごく疑問だったんですよ。そこで、なににいくらお金がかかるのかも洗い出しました。式場とかプランナーの方はすごく尊敬していますけど、その人たちに出ていくと考えたときに自分とか自分のまわりにはクリエーターの人が多いので、知っているその人たちにお金を渡したいと思ったんです。
あとは、パーティーにきてくれる人と何をしたいかと考えたときに私たちの二人の共通点ってものづくりだったんです。私は空間とか人だとか目に見えないものを作る人、旦那さんは完全に目に見えるものを作るプロなので、何かないものをつくろうと。そう思ったときに結婚式の中でみんなで作れるものはないのかなって思ったのと、好きな食べ物がラーメンだったのでラーメンを作るという会にしました。

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ワカモノラボ

ワカモノラボという団体を2019年12月に立ち上げて、今は私の個人事業になっているんですけど、ゆくゆくは起業できるようにみんなで準備をしています。
これは25歳以下の若者のみなさんの考えだったり傾向、価値観みたいな部分をPRだったり分析をして、それを適切に社会に届けるというサービスを今作っています。

― 大人と若者の違いってどこにある ―
大人と若者の分け方は色々あるし、グラデーションだと思うんですよね。しっかり分けられるのは法律で定められている法律で成人かどうかしか分けることができないけど、大人、子どもの違いはみんなの主観で変わると思うんですよね。
とわいえどうして25歳以下というのには明確にあって、生まれたときからSNSが整っているというのが大きく違うところで、そういう子たちからすると文化レベルで変わってきています。わかりやすい例でいうとシェア文化が高いんです。損得感情とかよりも利便性や合理性を持って考えるということが根付いているんですよね。

― 若い人たちはどんなSNSを主体的につかっているの ―
あまりこういう表現は好きではないんですけど、いわゆる世で言われている意識高い系みたいな人達はFacebookとかも普通に使っています。大人がいるって分かっているので大人に自分を売り込むとか知ってもらうにはFacebookが一番有効だと分かっているんです。もっと一般化されていくとシェアがしやすいTwitter、Instagramということになると思うんですけどその投稿も承認欲求のためのSNSだったのが私の想いを届けるみたいなことに変わってきたんです。なので結構ノウハウチックな「まとめ投稿」とかのシェアとかみたいなのをストーリー性をもちながら投稿している子が増えてきたからInstagramの使い方もこの一年くらいで変わっているんじゃないかなって思う。

― なぜ、変化が起こってきたと思いますか ―
ツールを使い慣れているというのがあると思う。思いついたら「別アカウントを作った方がいいよね」とかパッと動ける速さがネットリテラシーだと思うんですよね。

― 若者たちの日常に可能性を感じているってことかな ―
オンライン通話だって、私が3年前くらいやっていたプロジェクトではメンバーが名古屋、東京、福岡、大阪みたいにバラバラだったんですよ。だからオンラインで会議するのは当たり前。それだから交流の場はオンライン呑み会だし、最近流行っているけど3年前から当たり前にやっていたことが今やっときているんですよね。
なぜ、私がワカモノラボをやっているかというと、その子たちの当たり前が上の世代からしたらびっくりすることなんですよね。でも、これはどの世代でもあったと思うんです。私はきゃりーぱみゅぱみの格好みたいなことをしていた時にちやほやされたのってその時の当たり前を出したからだと思うんですよね。でも、若い人はそれが当たり前すぎて価値だと思っていないので、私はできるけど止まりなんですよ。だから、そういう子たちににむけて私は代わりにPRをしてあげたり、発信の促進をしてあげたりしています。やっぱり自己肯定感が低い子が多いので価値があるんだよって後押しをしてあげたい。

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過剰インプットの時代だからやれることを

ただ自分たちの言いたいことを言えばいいわけでもないし、会社に入れば社会のルール順応しなくてはいけないという現実はあるんですけど、大人の話を聞ける機会がとても多くなったんですよ。それはYouTubeとかで無料でホリエモンに会えたり、西野さんの話を聞けるわけですよ。大学に超有名人が講演にきてくれたりとかもそうです。そして、それが無料なんですよ。なので若者たちは大人の意見なんて聞き飽きていると思うし、聞こうと思えばとりに行けるんですよ。でも、自分のことを知ってほしいというのはその子が発信をしないと永遠に分かってもらえないというのがリアルです。大人の話をインプットし続けるのはもう限界がきていると思います。

― なにをしたいのかが分からないという人にはどういったアドバイスをしますか —
やりたいことがないというのは当たり前だよねって声がけを結構しています。理由は上の世代では今日の食事にも困るという時代があったじゃないですか。その人たちが頑張ってくれたおかげで色々なサービスは無料だし、欲しいというものはたいてい世の中にあるという時代に私たちは生まれたんです。なのでやりたいものとか欲しいものの欲求って出にくいんですよね。だから出にくいんだということをまず理解しようと、それでその中でもやりたいこととかが出てきたときのために、色々な人に会うとか調べずにやってみるとかという経験を重ねようって。そうしたらいつの間にか夢中になってしまったかもってことが出るはずだから、やりたいことがないのがいけないんじゃなくて、やりたいことがないのが当たり前かもと思うとすごく走れるよって話をよくしますね。

― わざと調べないことの意味はなんですか ―
答えを探す癖が脳に張り付いているんですよね。ググレカスといわれるくらいGoogleには答えのようなものが載っているんですけど、せっかく沸々と湧いてきた「やりたいかも」を調べるとやっている人が出てくるんですよ。そういった子をみると「私はやれないわ」ってなってしまうんですよ。やっぱり比較をするから、違う人がやっていることを知るとやらなくなるんですよ。やりたいことが出にくい中ででてきた想いを検索することで潰してしまうんですよ。それを防ぐためにも調べたらアカンと思っています。

― 調べ方も問題だよね —
私たちの時代から学校教育はさほど変わっていなくて、1+1=2じゃないですか。でも海外だったら5=〇〇〇〇じゃないですか。それも答えがネットにある可能性が高いとなると自分で答えを導き出すプロセスが飛ばされてしまっう。プロセスを考えるときに人の脳は初めて思考だったり考え方の構築ができるのに大事な部分を省いてしまうんですよね。だから本当にやりたいことが出てきてもやりたいことが分からないとなってしまうから脳を育てておかないといけない。仮説を立てて調べるのならまだいいですけど。

― 自分の意見のように他人の意見を代弁してしまうことはないですか ―
一時期Instagramに行っていたものが、Twitterに帰ってきたんですよ。Twitterって2ちゃんねるに似た類じゃないですか、でも最近は意識の高い子たちの発信の場として使われることが多いんですけど、よくあるのが著名人の言っている言葉ぽいことを発信すればいいと思っている子たちがめちゃめちゃいます。受け売りなので経験がないんですよ。本とかで読んだことに共感したから投稿していたら、変にファンがついてしまって、そうしたら承認欲求が生まれるから発信をし続けてしまう。
最初に出会ったイベントは地方創生って感じだったじゃないですか。それで私はエクステをつけてお団子の一人原宿系みたいな格好だったので、なかには世の中そんなに甘くないよっていう人もいたんですけど、ちゃんと実行をしていたから自信がついていたんですよ。だから本当にやったこととか使って発信してほしい。

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YouTubeチャンネル「大学生の放課後」

働きアリの2・6・2の法則でいうと6の上の方の子たちをワカモノラボではPRしたいと思っているんですね。その子たちはどういった子かというと複数所属があるのに大人の人と話すときに手持ちのカードを出し忘れていたり、出すカードを間違えてしまっている子。なのでせっかく頑張っているのに何かが惜しい子たちを助けたいと思った。なぜなら企業はそういった人たちと多く働く機会があるからなんですよ。2割の層は社内で過ごすというよりもクライアントになると思うんですよ。そういったときにその6割の子たちが世に出る場を作らないと企業の人たちは若い子の考えが分からないと言っているだけになってしまうので学生の登壇するイベント、それも肩書がない子たちを取り上げたいと思いました。

― 大人も子どももない、人間関係や恋愛について話す動画もあるけどそれはどうして設けたのですか —
学生関連のやつはキャリアとかノウハウばかりなんですよね。でも、もっと人間だと思って、恋もするだろうし遊びもすると思うんですよ。でも私たちがかっこいい大人像を押し付けてしまっているせいでかっこいい大人にならないといけないんだと思い込んでいるです。なので、消極的な選択を選んだり自分を抑え込んだりとか。そんな時にこの子たちもカラオケオールするし、飲み潰れるじゃんって思ったのでいろんな切り口をもって届けないと思ったので真面目な部分ではなくて人間らしい部分を出そうと思ってYouTubeチャンネルでは曜日ごとにジャンルを分けているんです。ホンマに大人の人に観てほしいですね。

さまざまな仕事をしながらも変わっていない軸はなんですか

出会ったイベントの最後に自分自身の指針を発表したんですけど、それがこの6年間全く変わっていないんですよ。
「私の笑顔で周りの人を笑顔にする」
私の笑顔の条件は変わっていますけど一番抽象的なものは未だにブレていない。私がハッピーじゃないと周りの人を一人もハッピーにできなくて、人がハッピーになるための商品を作っているのに作っている人が60%の幸せ度であれば100%の商品はできないはずという考え方はずっと変わっていない。

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編集後記

今の大学生より下の世代は常に身近にインターネットが存在して、息を吸うかのように検索をすることが身についているため、それによって比較をすることも無意識的に行っているのでしょうか。なのでその無意識を受け入れることで素直な自分に立ち返れるのだと思うし、若い人たちに何かを教えるのではなく、寄り添っているんだなということがよく分かるお話でした。そして、それは彼女自身が常に自分と向き合い体験をしてきた経験だからできることなのだと思います。私もネットというもが日常になっているからこそ、自分の思いにしっかりと向き合いえているのかという問いかけを忘れないようにしていきたいと思います。

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