就活を早々に離脱して、意識高い系に

こういった話をするとさも、問題意識をもって大学生活を過ごしていたかのように語っている私ですが基本的にはパチンコ屋とアルバイトと居酒屋の3つをまわしながら生活する日々でした。特にサークルにも入っていませんでしたのでパチンコ屋で仲良くなった友達と一緒にアルバイトまでの時間をパチンコで潰して、休みは居酒屋に出ていくという塩梅です。
そして大学3年生の12月になると就職活動が始まります。ちょうどそのタイミングで私は彼女にフラれどうにかしてしっかりしたところをみせようと就職説明会の予定をぎっちりと入れて始めます。すると左右には同年代の他大学の学生が並び質問をしたり互いに情報交換をするのですがそうすると今までは知らなかった大学生の姿や価値観の違いを感じることがとても刺激になっていました。その結果、私の説明の予定は17時、18時で終了するものばかりになり説明会そっちのけで会が終わった後に学生同士でお酒を飲んだり食事をして話を交わすことが目的となっていきました。結果20数名で集まって説明会関係なしで宴会などを行っていました。
そんな時にNPOなど私の今まで知らなかった仕事の形態に触れるようになりました。結果、ある団体のお手伝いということでイベントを企画したり、大人の話を聞く機会が増えその団体の活動が今までの世界とは全く違いとても楽しく活動を続けているうちに気がつけば大学卒業のタイミングとなってしまいました。もちろんその時の出会いが私の大きな糧になっていますし、その時の経験はかけがえのない大切なものです。しかしその反面、その頃は自分のやりたいことに向かっていることが正しいのだと周りを見下して心の不安と向き合っている面があったり、しっかりと社会で仕事ができる大人に囲まれている環境のなかで自分も同じ能力があるかの様に思い込んでしまったと思います。今、思い返せばこっぱずかしくもあります。その後、意識高い系という言葉が出てきたときにあの時の私のことを言っているんだろうななんて思った記憶があります。

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