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入院三日目

手術明けの三日目は経過観察。すっかり普段の生活で朝食から普通の食事と思ったら、口が開かない!というか舌が固まっているような感覚。
口の中に器具が入るので舌が圧迫されて変な感じが残るかもといわれたのですが
「この感じのことか!!」
と思いながらおちょぼ口でよく噛んで朝食をいただきました。

どうしてこうなるのかは分かりませんがたかが、一時間程度で人間のカラダはここまで変化を受けてしまうなんて繊細なんだろうと驚きながら、もっと大手術をしている人はどうなってしまうのかとちょっと恐ろしかったりしました。

そのあとはパソコンを見ながらメールのやり取りをしたり、noteを更新したりと悠々自適の入院ライフです。
疲れたなぁと思えばベットがあるのですぐ横になれますし、適度な雑音が作業には心地よかったりします。
お散歩と称して高級個室フロアーなど用のない階にも沢山足を伸ばしたり、売店の選書を眺めていたりしました。書籍では瀬戸内寂聴が人気のようですが対比としてビジネス書的なものは一切ありませんでした。

漫画はサザエさんが全巻揃っていました

そんな入院ライフですが、気をつけないといけないこともあります。
時々、看護師さんが様子をみにきてくれるのですがそれはどのタイミングか分かりません。ちょっと怠けて寝転がっている時なんかに来られた時にはちょっと恥ずかしい感じがあります。
ですので足音に注意しながらこちらに来そうだなぁという時はシレっと体を起こして平静を装わなくてはいけません。
それとパック牛乳です。すっかり大人になってしまったのか、子どもの頃は気をつけていたストローを刺す行為をおろそかにしてしまい牛乳をこぼしてしまいました。なんだか小学生の記憶が蘇るようでしたね。

ストローを刺すときに押してはいけない

そして夜には明日退院かと思うと、日常に戻ってしまうのかという少し名残惜しいような感情が湧いてきます。そして、消灯時間を過ぎた中ひっそりと携帯電話いじるのです。特に見たいものなどありません。しかし、真っ暗のなか密かに見るのがなんだか楽しいのです。時々スマホの明かりを照らしながら見回りにくる看護師さんたちはさながら修学旅行の先生です。自分の自由な時間に明かりをつけたり消したりする生活の中では忘れていた抑制された中での味わいです。

と、やっぱり楽しい入院生活なのですが
ただ、いろいろ病院を探検すると各所に感じることもあります。

1.コロナの影響
 感染症対策として病院では面会もできないのですが、外出もできないのです。私なんてなんちゃって入院なので別に良いですが、何かの際にはやっぱり色々な人と話をしたいですし、近くにいてほしいと思うものです。
 また、長期入院の方は外の空気を吸いたいでしょうがそれも叶いません。中庭にあるベンチがどんどんと黒ずんでいっているようにみえてしまってしょうがなかったです。たぶん息苦しさを感じた方多くいると思います。

2.設備の老朽化
 病院スタッフ皆さんがとても良い方ばかりだったので、設備が目に入ってきました。明らかに旧式のPCに年季の入った備品や建物。病室のwi-fiも最近入ったばかりだといいます。
 医療現場で働く方には今回の入院を通じて大変感謝をしていますし、質が落ちてはいけないものだと思っています。だからこそスタッフの方々には気持ちの良い環境で働いてほしいと思ったのです。
お金の流れを見えにくくして集めるのではなく、届いてほしいところへ少しでも多く流れるようになればと思ったりします。

3.スタッフの食事環境
 2の部分に通じる部分のですが院内コンビニのカップラーメンの量をみて驚いたのです。だって入院患者は食べないわけですからこれは病院スタッフの食事ということですよね。どうにかレストラン的なものを併設できないものかと考えたりしました。
 私の様に軽症の患者はレストランで食事をして、食事状況はリストバンドなどのタグで行います。そして、スタッフにもお見舞いの方にもゆっくりと食事をとれる環境が整ったらいいなぁと。

カップラーメンの数々


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