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【勝手にお金が湧いてくる”思考”錬金術02】 ~そのお金どこから湧いていますか~

 新シリーズがスタートして、いよいよこれから、この世知辛い世の中を金銭的にある程度自由に生きるために、どんな思考を身につければお金が湧いてくるのか、という実のある話をはじめようと思います。

 ところで、大変興味深いこんな記事があったので、ぜひお読みください。

 これは、サッカーなどのプロスポーツにおいて、選手の給与がどのように払われるのかについて解説したものですが、とてもわかりやすいので、オススメの記事です。

 野球やサッカーは、得点を決めることが選手の評価対象になる「ポイント」そのものであり、かつそれが「給与」「年俸」として反映されるわけですが、それはあくまでも擬似的な指標として用いられているだけで、実は球団収入や、チーム収入に対してのお金の増え具合とは

一切、なんの関係もない

ことは、そう言われればその通りの衝撃の事実です。

 平たく言えば、ホームランを打とうが、シュートを決めようが、直接的には球団収入が増えるわけではないので、お金の出所という意味では、ほとんど無関係だと言えます。

 しかし、選手は指標がそれしかないので、得点そのものやアシストに貢献することを努力するわけですが、実はその努力は

「経営、営業的にはうわ滑りしている(・・・無駄?)」

かもしれない、という視点を持つことは、とても重くかつ衝撃的です。



 実は、これこそが「思考錬金術」の第一歩みたいなもので、

◆ どこからお金が湧いてくるのか

◆ 自分の努力や立ち位置は、それにどう関わっているのか

を見つけることで、お金が湧いてくる泉を見つけることができる、ということなのですね。


 さすがに、プロスポーツ選手の競技に対する努力を「無駄」と言ってしまえば、それは酷すぎるし、第一、競技者に対して失礼ですが、しかし

失礼であったり、非道なことと、球団の収益構造とは別次元の話である

ということは、理解しておいて損はないでしょう。

 あなたの会社の同僚にも

「僕はすっごく頑張っているんだ(なにかを)」

という社員がいるかもしれませんが、そのことと会社全体の収益構造とは、少なくともあまり関係がないことは、あなたでもお気づきのはずです。

「おまえ、頑張るのはそこじゃないから(心の声)」

ということは往々にしてよくあります。


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 さて、賢明な読者のみなさんであれば、プロスポーツ選手の給与の話と、自分たちの

「会社における給与の話」

が実はまったく同じ構造をしていることに、お気づきになったと思います。

 先の記事の中では、企業の営業マンであれば、自分の売上を把握して、収益構造を想像することができる、という話もありましたが、まずひとつめとして、

◆ 営業マンはそうかもしれないが、人事マンや総務マンは、さっぱり把握できない

ということが挙げられます。

 少なくとも、リアルな売上データをその手で触れるのは営業担当だとしても、それ以外の部署の人は、それが自分の給与とどう関係あるのかは、実はわかりません。

「今月は仕事を辞めたヤツが多く、中途採用をたくさん取ったから人事部のオレは評価アップだ!」

なんてことはないのです。

 なので、特に間接部門に配属されている人にとっては、プロスポーツ選手とおなじ状況に置かれていると考えてよいでしょう。


 しかし、ふたつめとしてこんなことも言えます。

◆ 営業マンでさえ、売上だけが見えているだけで、製造原価は見えていない

ということがあるでしょう。

 たしかに表面上の売上を立てるのは営業マンですから、その数字はわかります。しかし、それを売っている価格が適正で、原価に対してどれくらいの利益が残っているのかは、営業マンには見えません。

 実は赤字を垂れ流して売っているだけかもしれないし、社長の愛人のところへお金は支払われ続けているかもしれないからです。

 結局、実は雇われ者は皆同じで、

「お金がどこから湧いてきて、どこへ流れて、どれだけ貯まっているのか」

は、まったくもって知らない人達が大半だ、ということなのです。



 ワタクシ吉家さんは、小さな会社の従業員役員をしています。ある部門の直接の長ですから、すべてお金の流れが見えています。

 注文の量、仕入れの量、売上、人件費などなど・・・。

 すべてを対比しながら読み取ることができます。それは立場上のメリットです。

 しかし、それでも

「市場の景気がこれくらいで、注文の総量が今年はこれくらいになるだろう」

ということは読めません。それはこちらの範疇にないことで、市場が勝手に決めることだからです。

 もちろん、世の中には「市場予測」「リサーチ」なんて語感のいい言葉はありますが、そんなもんたいていは役に立たず、今回の新型コロナ禍のような場面では

すべての予測はふっとぶ

わけですから、それこそ無駄です。


 しかし、プロスポーツの世界も、企業活動も、あるいは個人の家計も同じですが、ひとつだけ言える確かなことがあります。これだけは間違えることがない真実というのがあるのです。


 それは、

「お金が入ってきた分しか、お金はない」

ということです。お湯でも井戸でも、湧出量がすべてでそれだけしか使えません。

 だから、思考錬金術の第一歩は、まず「お金が増える、湧いてくる」以前の問題として

「湧いてきた量しか使えない」

ということを肝に命じることから始めましょう。

 球団経営も、ディズニーランドも、会社も同じです。ですから、ボーナスが70%カットされるのですね。

 これは、あなたの日々の努力とは無関係です。まったく関係ありません。


 それを知ると、努力の方向性が変わってくると思います。

 そう!それが思考錬金術のスタートアップなのです。

「お金が湧いてくる量が決まっているのなら、どうしたらいいのか」

というのがすべての原点につながる、というわけです。


 それでは、そこから先の思考を次回進めてゆくことにしましょう。



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