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稲吉オサム こてんこてん

地元の陶芸家、稲吉オサム氏と初めて会った当時は
裏山文庫もまだなく、私がインスタグラムで
「渥美窯山茶碗365日」という渥美山茶碗の
高台を365日毎朝写真をアップするという
狂気じみたことをしていた2019年。
稲吉氏に目をつけられ呼び出されたのが
きっかけです。東三河で渥美窯の壺や
山茶碗を本気で愛でる人は数人しかいないと
推測するので何か少し動くだけですぐに目立つ。
博物館、美術館の方達とご縁ができたのも
この活動をしていた頃。
稲吉氏とはその後気兼ねなくお付き合いし、
それから3年後の2022年11月何となく
話の流れで稲吉氏の個展を裏山文庫で行いました。
そのときに来場された方に今回の穴窯の地主さんを
ご紹介してもらえたのも何かのご縁です。
土地も見つかりトントン拍子で話が進んだのは
いいですが、未知の世界で自然の脅威にも
さらされ様々なトラブルにより不安と恐怖で
胃の痛くなるようなことも多々あったようです。
度々の大雨で穴窯が水没し、窯の見どころの一つ
とも言える分煙柱という柱が崩れた事もあり、
さすがに万事休すかと思いきやそれを仲間とともに
一夜にして築き上げたのには本当に驚きましたね。
黙々と復旧作業に勤しむその彼、彼女達が
いなかったら途中で挫折していたという
稲吉氏の言葉は本心であったと思います。
私も今回の作業で稲吉氏と関わりのある
老若男女様々な方とお会いしたが一言で言えば
本当に気持ちの良い人ばかりの集まりだった。
そういう人と人との繋がりができたのも意味深い。
今回も多くの方達の手によって穴窯を掘り焼物を
完成させることができた。
これもひとえに稲吉氏とそれに関わる皆さんの
熱量の賜物だ。
そんな感じの成果発表を兼ねて稲吉オサムの
個展のご案内です。噴火寸前です。
是非足をお運びください。
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稲吉オサム 復元渥美古窯
2024年6月7日(金)~11日(火)
10:00~18:00
予約制のクロージング晩餐会もあります。
6月11日(火) 18時30分より(Closed 21:00)
詳細、ご予約は裏山文庫のイベントページより


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