榮家志保さんによるパブリック(プライベート)・スペースの提案

o+hのパートナーでもある榮家志保さんによる パブリック・スペースの提案「プライベート・スペースの前線に立つ」が公開されました。

パブリック・スペースなのに、プライベート・スペースとはどういうことなのか!?と思った人にこそ、ぜひ読んで欲しい内容です。

とても私的な不満や欲求や葛藤から、自分自身の考えと行動、さらにはその周囲の人々の考えと行動を変えるためのスペースの提案です。

物理的には小さな、しかし与える影響としては大きなそれらのスペースは、現代では普通に生活している限り交わることのない、いや、正直に言えば、関わりたくない「他者」とどうやって接点をつくり、そして彼らと関わることによって自分自身がどう変化していけるのかということを、だれもがひきこもりになったこの数ヶ月の状況から考察しています。

とても私的なところからスタートしているけれど、そこにはある種の切実さがある。

そして、どれもクスッと笑ってしまうような内容でもあって、その辺りも含めて共感する人は多い内容ではないかなと。

ちょっと話はズレまずが、自宅の向いの家がちょうどふた月ほど前に建て変わり、3人の小学生と共に若い家族が引っ越してきました。うちの前の道路は奥でL字に曲がっており、そのL字のコーナー部分が狭くなっているので、車がほぼ入ってきません(正確にはたまに間違って入ってくることはあるのだけれど、大抵出られなくなって立ち往生することになる)。という訳で、うちの前の道路が今は引っ越して来た3人のこどもたちの遊び場へと変容しました。サッカーや縄跳びにはじまり、一輪車や兄弟喧嘩などが毎日のように繰り広げられています。

そして、道路を観察していると、彼らがサッカーに真剣になっている時には遠慮して他の道に行く人は確かにいる。
まるで音だけ聞いていると公園の前に住んでいるかのようで、家の中までも少し明るくなってような気がします。

これで、津川恵理さん、板坂留五さん、岩瀬諒子さん、榮家志保さんによる4人のパブリック・スペースのリサーチと提案が出揃った訳ですが、本当に面白い原稿があつまったなと思います。他も面白いので一度覗いてみてください。

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