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美術史の研究者。工芸が専門。英語で日本の文化と芸術を教えている。医学英語も教えている。…

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美術史の研究者。工芸が専門。英語で日本の文化と芸術を教えている。医学英語も教えている。日本コーヒー文化学会副会長でコーヒーに文化に詳しいつもり?!アフリカ育ちでアフリカ大好き。英国に住んでいたので英国も好き。旅行が好き。

最近の記事

ウクライナ人はコーヒー好き

2012年、ウクライナのキエフ空港からオデッサに向かう国内線の搭乗口近くでみたコーヒー豆で描かれたウクライナの地図。首都キエフからの路線と各空港がカップで示されていておしゃれでした。ウクライナは旧ソ連邦の中ではコーヒー好きで知られている国です。

    • 中村 彝(なかむらつね)とウクライナ生まれのエロシェンコ

      日本近代の肖像画の傑作である中村 彝作「エロシェンコ氏の像」(国立近代美術館蔵 1920年)のモデルは、ヴァイスリー・ヤコヴレヴィチ・エロシェンコ(ウクライナ語:Василь Якович Єрошенко 1890-1952)。日本では、ロシアの作家、言語学者、教育者として知られるが、ウクライナに生まれている。 4歳で麻疹により失明し、9歳でモスクワの盲学校に入り、日本では視覚障碍者がマッサージ(あんま)により自立していると聞いて来日、東京盲学校(現在の筑波大学付属視覚特

      • 宝石の魔力!「宝石 地球がうみだすキセキ」展

        上野の国立科学博物館開催中の「宝石 地球がうみだすキセキ」展。第一会場の第一章から第三章までは、石としての宝石の紹介。 第四章「ジュエリーの技法」と第五章「宝石の極み」はジュエリーとしての宝石。特に第四章のギメルの上質な輝きの宝石は日本人の技術が生み出した「キセキ」。 第五章のアルビオン・コレクションと第二会場の各国の王室や貴族が所有していた宝石は、ただただため息。名だたる宝石を巡って歴史的に様々な事件も起こったが、それらが十分納得できる感動の展覧会。

        • ウクライナを訪ねた日々ーステンカラージンの故郷

          ウクライナを訪ねて(サバンナクラブへの寄稿) 井谷善惠 2012年にウクライナを訪れてその後いくつかの雑誌に寄稿したが、ロシアのウクライナ侵攻という事件を知って悠かなる大地ウクライナを思い出し、当時の寄稿文を掲載したい。これはサバンナクラブの機関誌に投稿したものであるが、サバンナクラブとはアフリカを愛する人々の会で、その設立は1976年(2010年より一般社団法人)、創設者は、山崎豊子「沈まぬ太陽」の主人公・恩地のモデルとなった小倉寛太郎さんであった。この時にウクライナの

        ウクライナ人はコーヒー好き

        • 中村 彝(なかむらつね)とウクライナ生まれのエロシェンコ

        • 宝石の魔力!「宝石 地球がうみだすキセキ」展

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          博士論文を書くのに最も大切なこと

          博士論文の書き方などのhow to 本はたくさん出ているが、能力としては各分野の違いもあるだろうけれど、分野に限らず最も大切なものは、一人でいることができるかどうか、つまり孤独に耐えることができるかどうかだと思う。 私は社会人で40歳の時に大学院に入学し、オックスフォード大学で博士号を2006年に取った。その博士号を書いている間におもったのは、博士論文を書くのに大事なことは、①金銭的に余裕があること(奨学金が取れたならラッキー)、②論理思考、③海外の大学で取る場合には語学力な

          博士論文を書くのに最も大切なこと

          研究者のだらけた連休

          昨日で、定期試験の採点を終えて教務に提出。この連休に何をしたかといえば、採点とその確認。大学の教員がこんなに採点に時間をかけているとわかっていたら自分が学生の時にもっと丁寧に試験を書くのだった。 結局、採点以外は文献も読み終わらず、だらだらしてしまった。あっ、ACDHT(国際デザイン史学会)の論文投稿で、訂正せよといわれたところは修正して再提出した。あとはだらだらしたなあ。反省

          研究者のだらけた連休