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トラウマケアとグリーフケア


心が埋まらない理由


いくら努力しても
どんなにカウンセリングを受けても
どんなに勉強をしても

なぜか、心が埋まらない。

空虚感や寂しさ。

それは、なぜだと思いますか?

トラウマケアは
たぶん、いっぱい
努力していると思います。

きっと、とてもたくさん
本を読んだり
調べたりしていて

もしかしたら
精神科の先生より

よっぽど
トラウマについて
詳しいかもしれない。

努力していて
がんばっていて
毎日、必死に生きているのに

それでも、なぜか
心が埋まらない。

その理由は
「グリーフケアをしていないから」
です。


グリーフとは?


グリーフとは「悲嘆」のこと。
大切な人、こと、ものを失った
喪失感の中で抱く
心のお痛みのことです。

一般には
グリーフは、死別やがん患者さんの
ケア・サポートの場で
語られる言葉ですが

虐待の被害を受けて
大切な自分の時間を失ったことや

本来なら、当然のように
得ることができたはずの

あたたかい家庭や
家族からの思いやりを
得ることができなかったことへの

深く重いかなしみや
怒りの気持ちも
グリーフにあたります。


自分をいたわる


複雑性PTSDのような
トラウマで悩んでいると

自分の価値を向上させることや
自分が社会から
受け入れられることに
夢中になり過ぎてしまい

自分に厳しくなり
甘えを許せない人になり

自己批判と他者批判を
繰り返してしまい

努力していないと
落ち着かない状態に
なってしまうものです。

そして、どんなに
努力をしても
何も変わらず

むしろ、疲れだけが
残ってしまい

誰も理解してくれず
誰も振り向いてもくれず

「どうして?」
という気持ちだけが
虚しく空回りしてしまいますね。

それは、グリーフケアが
足りていないのかもしれません。

グリーフケアというのは
自分のことを
いたわってあげること。

そして、ツラいと感じている
自分自身を等身大の姿で
認めて
受け容れてあげることから
始まります。


安心して泣ける場所


あなたは、安心して
自分の本音を話しながら
泣ける場所がありますか?

自分の気持ちを
語ることに封印をしていると
心の中に
毒素がたまり続け
苦しみが長引いてしまいます。

「傾聴カフェ」って
どこかで
聞いたことがあると思います。

傾聴カフェは
グリーフを癒す場所です。

話を聞いてもらっただけで
何が変わるんですか?と
うんざりした気持ちに
なっているのだとしたら

あなたは、たぶん
トラウマケアに必要な
グリーフケアとしての
傾聴を

まだ、経験したことが
ないのかもしれません。

ふと寂しさや
虚しさを感じることがあったら
グリーフケアのことを
思い出してくださいね。



ご相談は、こちら。



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