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誰も教えてくれない建設現場の安全対策 ~危険を危険と感じる思考を育てる~

事故が起きたとき、
どんな対策をとりますか。

多くの人が、事故が起きると、
不安全行動をしないためのルール作りや
安全設備を整える外的要因の対策に力をいれます。

これはこれで大事なことです。
しかし、事故を防止するためには
「事故を起こした本人に何を感じているか?」
とういう内的原因も重要になってきます。

なぜなら、ルールや設備が整っていても、
それを守ろうとしない不安全な思考、
『危険を危険と感じない思考』があると事故はなくならないからです。

「不安全な思考」が「不安全行動」をさせ「事故」を起こします。

では、どうするか?

例えば、ちょっとした段差を見ても、危ないと思う人とそうでない人がいます。
後者が、不安全な考えを持つ人です。

だから、段差が危なくないという考えを持つ人を段差が危ないと感じる人に変えていく必要があります。

『段差が危ないよ!』と本人に伝えても本人は危険を感じません。
なぜなら、危険をイメージできていないからです。

ただ、本人がその段差で実際に躓いて転んで痛い思いをすれば、
二度と痛い思いはしたくなくなり段差を危ないと感じるようになります。
でも、段差で事故が起きてからでは手遅れになります。

一方、そんな痛い実感をイメージさせることはできます。
それが、危険予知(KY)です。

本人が作業をしているところをイメージさせて、
どんなときにどんな痛い目に遭うのかイメージさせます。

痛い目にあうことをイメージすることで、
危険を危険と感じられるになってきます。

こんな問い掛けをすると効果的です。

1 あなたの今日の作業はなんですか?
(作業をしているところをイメージさせる)

2 もし、起こるとしたらどんな事故があると思う?
(起きてしまうかのしれない事故をイメージさせる)

3 その事故をどう防ごうか?
(事故をどのように防ぐのかイメージさせる)

4 具体的に何をする?
(どう防ぐかを具体的にイメージさせる)

この4つのステップで問いかけるKY(危険予知)が効果を生み出します。
ルールや設備のほかに、危険を危険と感じる思考も育てていきましょう!

では、今回の質問です。

「段差に注意しなさい!」の指示と
「段差に躓くとどうなるかな?」の問い掛け
どちらが事故防止の効果がありますか?

是非、チャレンジしてみてください!!

次回に続きます。お楽しみに!(^o^)!

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