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ハウスを解体、建設し、電動モーターに感謝する

今日は一日曇りで、極暖の長袖Tシャツだけだと肌寒いくらいだった。

朝からビニールハウスの解体を続ける。アーチパイプの横に渡してあるビニエースや直管パイプはすべて取り外してあるので、一本一本パイプを抜いていく。両手でしっかりパイプを握り腰を少し落として足をぐっと踏ん張る。それで大体のパイプは引き抜くことができる。それでもうまく抜けないものはパイプを抜くための専用器具を使う。てこの原理をうまく使って、それほど力を入れずに抜くことができる器具、その名も「抜い太郎」だ。350kgの引き抜き力があるとサイトで紹介されている。それにしても農機具のネーミングセンスはなかなかだな。50メートルの奥行きに60センチ間隔、片側だけでだいたい84本、合計で170本弱。せっせと地面から引っこ抜く。

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パイプを抜いた後は、ビニールハウスを固定するために使われる螺旋杭を引き抜く。60センチくらいの杭の先端がかなり大きなドリル状になっているものだ。杭の大部分は埋まっているので、素手で抜こうと思ってもびくともしない。

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みらいセンターでは螺旋杭の先端のフックの部分に長いパイプを挿して、モーメント力を最大限活かして、回転させることでなんとか引っこ抜いていた。ただ、これが本当に大変。螺旋杭を抜くには相当の覚悟が必要だった。しかし、今日は違った。お世話になっている農家さんが取り出したのは大きな電動インパクト。その先端には螺旋杭のフックを収めるカバーが付いている。これを使うと、すごいパワーであれよあれよと杭が抜けていく。驚くほど早く、簡単に作業が進む。こんな素晴らしいものがあったのか。

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電動インパクトのおかげもあり、ハウス一棟の解体は思いの外、早く終了。次は解体したパイプを使って違う場所にハウスを建てる作業に入る。建設予定地はすでに畑の準備がされている。まず火山灰を敷いて地面を少し高くし、その後大量の堆肥を2回に分けて投入する。2回で大体14トンくらい。三間半(6.3メートル)の間口で50メートルの敷地にこれでもかと堆肥を入れる。アスパラは一度植えたら十数年そのまま使い続けるので、予めできる限り多くの養分を土に蓄えておくのが重要のようだ。堆肥を入れて黒土をかぶせてロータリーで土を撹拌させて、肥料などをまいて準備万端の畑にいよいよハウスを建設していく。

ハウス建設の第一段階はとにかく地面に穴をあける。測量用の器具を使って穴あけ位置を慎重に定めた後は、ドリルを使って地面を掘って掘りまくる。この作業もみらいセンターでやったことがあったが、かなり大変。とにかくエンジン付きのドリルがとても重い。よし、穴をあけるか、とまた覚悟を決めると。ここでまた素晴らしい機械が登場。渡されたドリルはエンジンではなくモーターで動く電動式。エンジンのものよりだいぶ小型で軽量。それでも穴を開けるのに支障はなかった。これまたなんと素晴らしいものが。電動ドリルで次々と穴をほって全体の3分の2くらい終わった時点で今日の作業は終了。

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帰り際に立て始めたハウスパイプを入口側から眺めると気持ちいいほどぴしっと一直線。

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電気の力って素晴らしいなと感じる一日だった。
これが石神千空の言っていた科学の武器ってやつだな。


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