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電車好き2歳児はオホーツクでも列車に乗る

 今日も今日とて、息子サービスデイ。三連休の三日目にもなると、ずっと付き合い続けている親の方がバテ気味だ。一日目はみどりの村でプレーパーク、二日目は午前中雪の公園からの、午後きてらす。そして三日目の今日、美幌駅から電車に乗ることにした。

 実家のある東京の巣鴨と違って、我が家のあるオホーツクの美幌町では電車の本数がとても少ない、1時間に一本くらいだから下手したら20分の1くらい。「よし、今日は電車に乗るか」と考えたらしっかりと時刻表をチェックしないとだめだ。

 我が家がよく使う電車は10時52分。準備を整え、この時間めがけて美幌駅に向かう。途中で現金を入れた財布を忘れたことに気づく。駅に向かう車中には、30分以上火を通して水分が抜けた玉ねぎをかき混ぜるときの木べらくらい、重い空気が漂う。「あぁ、つむ、大不機嫌だろうなぁ・・・。かわいそうなことしたなぁ・・・」。が、ダッシュボードに現金を発見。なんとか無事に難局を乗り切ることに成功した。

 駅についたのは10時49分、つむぎを抱きかかえ、急いでホームに向かう。美幌発の電車は、路線バスの様に切符を買う代わりに、乗車時にもらえる整理券に応じたお金を降車時に払えばいいのが助かる。この事実にはごく最近気がついた。

 ホームに滑り込んできた列車に無事乗車。29番の整理券を握りしめ、つむぎは列車の座席に。
 「くつぬぎたい、ここにたってそとみたい」
 座席に立つ時は靴を脱ぐべきだと分かっていることに少し感心。
 「ふみきりあるかなぁ」
 列車に乗ってしまうと、もう列車が見られないので、一番見たいものが踏切に変わるらしい。
 「ふみきりあったぁ」「ふみきりない!」

 一喜一憂するつむぎを乗せた電車は雪積もるオホーツクを走り、一駅先の緋牛内に到着。ぼくとつむぎの一駅旅行はここで終え。駅に迎えに来てくれる幸枝さんの車で家に戻るのだった。

 乗車賃390円で息子の満足度をかなり向上させる最近ブームの休日の過ごし方だ。

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