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僕たちの弟子生活はクイズとブロッコリー弁当から始まった

 弟子インタビュー5回目は、この春に某人材派遣会社に就職する立教大学社会学部メディア社会学科の山本一貴さんと、某広告代理店に就職する明治大学商学部の戸部大嗣さんに弟子時代の思い出や当時の心境について総務の島尻が伺いました。

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「きっかけは意外なところにあった」
戸部:たまたま読んでいた雑誌に吉田さんのインタビュー記事が載っていたんです。ご飯を全部ブロッコリーにしてダイエットをするみたいな極端な弁当を紹介してたんですよ。衝撃を受けて、その場で吉田さんのプロフィールを検索しました。ちょうど弟子募集していたので思わず応募しました。

山本:僕は大学の放送研究会っていうサークルに入っていて、そこにたまたま兄弟子がいたんですよ。その兄弟子が事務所のYouTubeチャンネルで弟子企画のクイズ大会の参加者を募っていて参加したのがきっかけです。吉田さんの元で色々学べるのは羨ましい環境だと思って、僕も弟子の1人になりたいと思ったんです。

戸部:2人ともきっかけはイレギュラーだと思うんですけど。

山本:その時は将来についてそこまで熱い気持ちはなくて。でも、とにかく自分の「今」を変えたかったんです。

戸部:僕も山本も環境が似ていると思うんです。付属校だったんで受験してないんですよ。だから、大学生になって「飛び込まなきゃ」「動かなきゃ」っていう危機感が心の中にあったんです。

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「『自分』という主語を持つこと」
山本:僕は明確な目標があって弟子になったわけではなかったので、最初コンプレックスがあったんです。でも、色んな人と会っていく中で価値観が変わったと思います。吉田さんを始め、色んな方の価値観に触れて自分は何をやりたいのか、将来どうなりたいのかを弟子活動する中で芽生えてきたように思います。

戸部:固いなぁ(笑)。

山本:緊張してます(笑)。

戸部:何かしなきゃと思って弟子になったくせに、挨拶すら元気にできなくて。社員さんに話しかけられても何て答えていいかわからなくて。コミュニケーションが全然取れなかったんですよ。このままじゃいけないと思って、挨拶は元気にして、会話に入れるよう心掛けました。主体性を持つことが必要なんだって思うようになったんです。

山本:僕は自ら考えるスタンスが身につくようになりました。

戸部:「僕はこう思う」って自分に主語を持つというか、何をやるっていうのを明確に持たないとだめかなと思うようになっていきましたね。

山本:例えば、吉田さんと話している時に「僕ですか?」って言うと怒られるんですよ。それって、話を聞いている時に自分のこととして考えてない状態を怒られているんだと思うんです。自分はどう考えるのか、どう思うのかっていうことを、聞きながら考えていないといけないんですね。

戸部:うんうん。

山本:弟子業務の仕事って決まってないんです。だから、どうしたら社員さんたちが効率的に快適に働けるのかっていうのを常に考えていました。僕たち弟子は、1番学ばせてもらう立場として考えた時にギブアンドテイクのギブをしまくらないといけないと思うんですよね。

戸部:とにかく最初はご飯連れて行って下さい、撮影参加させて下さいとか、そこばかりを欲し過ぎてしまうんですよ。でも義務を果たしていないのに、自分たちの権利だけを主張するのはおかしいなって思っていて。事務所の人たちが最大限に発揮できる環境を弟子である僕たちが提供するっていうのが義務だと思うんです。

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「一言でいうと和気あいあい」
山本:撮影の時は、みんな面白いコンテンツを作ろうと思っているので、和やかで楽しい雰囲気ですね。でも、撮影が始まると一気にスイッチが切り替わる。とにかくそれも含めて楽しかった思い出しかない(笑)。

戸部:ADって聞くと雑用だけで、しんどいイメージがあると思うんですけど全然そんなことないです。ADだけど考えを求められるし、言われたことに対して意見も言える。だめな時はその理由も教えてもらえるので考え方が広がります。

山本:うんうん。

戸部:事務所内での雰囲気は月並みな言い方ですけど、和気あいあいとしてますね。ドラマとか映画の感想を言い合ったりするんですよ。そうすることでインプットとアウトプットで考えるサイクルが作られていきました。

山本:何気ない雑談でも面白いんですよ。

戸部:大学生活とかのコミュニティの中では得られない、知らない経験や知識を吸収させてもらったと思います。

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「知らないうちに自己分析」
山本:就活って自分のやりたいこととか、自分の将来なりたい形っていうのを自己分析するところから始まると思うんです。

戸部:弟子の活動自体が自己分析なんですよね。きっと。もっと遠くに目を向けて純粋に何をしたいのかを考えて、だからみんなここにいるんですよね。

山本:弟子活動ではコンテンツ作りをさせてもらったり、作り手視点で色んなことを学ばせてもらいました。それと同時にビジネスについても学ばせてもらったので、自然とやりたいことが見つけられたと思います。

戸部:僕は弟子活動をやっていくうえで、考え方や生き方の指針みたいなものを見つけられたのは大きいと思います。

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「弟子制度のある意味とは?」
山本:弟子のみんなとは将来の話とかができるので自然と仲良くなりますね。

戸部:僕たち弟子は恥ずかしい言い方ですけど、「同志」っていう表現が近いと思います。なので兄弟子に教わった多くのことを、今度は自分の経験した色を加えて、弟弟子に教えていくっていうことが代々受け継げられてきた弟子制度だと思うんです。そういう環境下にいられるのっていいことだと思うんです。

山本:弟子になるにはこういう人じゃないといけないっていう括りはないと思います。自分がここに来る意味さえあればいいと思うんです。

戸部:何もできなくても、知らなくても大丈夫だと思います。ただ、何か言われた時に素直に受け入れられるパッションがあれば、色んなことが吸収できるんじゃないかと思います。

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