見出し画像

今どきの中学生は・・・

先日、中学2年生が私のところに、一人で取材にやってきた。

マルカツ吉田新聞店 吉田 勝幸様
突然のご連絡、失礼いたします。私は、北海道教育大学附属釧路中学校の●●と申します。この度、総合的な学習の時間「くしろパワーアクション」の学習において、取材のご協力をいただけると伺い、ご連絡させていただきました。お忙しい中、対応してくださりありがとうございます。「くしろパワーアクション」の趣旨については、直接説明させていただきたく存じます。
次の日程でお伺いさせていただければと思います。7月9日 金曜日 9:30〜インタビューでは、釧路に根ざして活動されている吉田様についてお話をお聞かせいただければと思います。上記日程で差し支えあれば、大変お手数ですがご都合のいい日程をお知らせいただけますと幸いです。また、現在想定している質問事項の一覧を以下に掲載します。併せてご確認ください。【質問事項】
1、吉田様が考える釧路の良さ課題
2、吉田様の考える釧路の理想
3、マイシーなどのお店を開いた理由
4、新聞店を釧路の鳥取につくった理由
5、これから、作ろうとしているお店はありますか
6、吉田様の考える釧路に足りない要素とはなんですか
7、普段どのような生活を送っていますか
8、日本製紙の件と新聞の生産は関係があるのでしょうか?
9、コロナの流行と新聞の販売量は関係していますか?
10、吉田様にとっての原動力は何ですか?
突然のご連絡にて大変恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

ひゃー!質問が多いー!というのが、第1印象だが、とても丁寧で真剣な姿勢がみてとれた。

 このメールは、北海道教育大学附属釧路中学校の総合的な学習として行われた授業での生徒と会話した1コマである。

釧路で活動する91人を取材対象としてインタビューし、釧路を深く知ることで、釧路に愛着や誇りを持つという趣旨だ。先生の手助けがあったとはいえ、中学生のうちから、一人でアポから取材、そして最後は取材内容を動画編集までして終了するというプログラムを通して養われる能力はかなり大きい。

取材当日は、しっかり私のnoteやフェイスブックもリサーチしてから、取材に来てくれた。たまに、何もリサーチしてこない新聞記者や営業マンもいるが、今回は事前質問があってくれたお陰で、スムーズな取材になった。私自身も、どのように答えたら、働く事の楽しさや、釧路を好きになってくれるのだろうか?と自問しながら、やりとりをした。

とにかく、動画発表が楽しみだ!
出来上がったら、共有もしたいと思っている。

大人が楽しんで働き暮らす事



なんか、先生から後日談で聞いたところ、サウナを持っている事に、一番興奮していたようで、目を輝かせて、先生に報告していたようだ。やはり、大人が楽しそうにしていたり、カッコ良く暮らしていれば、若い人から選ばれる地域になるのかもしれない。現代の格好良さは、高級車を乗り回すとか、女に囲まれるとかとは、異なるかもしれないが・・・。

情報収集の格差

 もう一つ話題として、ここの中学校は一人に一台iPadが貸与され、様々調べる事ができるようになっている。今の中学生は我々の時代から比べるとかなり情報の量が多く、それを処理する能力も高いので、これからは、スペックが全く違う社会人が出てくるであろう。情報収集はTVが主だったアナログ世代と、この世代の人たちが仕事で、どう融合できるか?が課題にもなるだろう。

地元で仕事をしたいか?

話を地元で働く、という事に目を向けると、コロナ前とコロナ後では、働くことへの意識もかなり変わると感じる。

以前は都会に出る事の憧れが大いにあった。

実際に、私が釧路商工会議所青年部で委員長をしていた2019年に、釧路の高校生と大学生を対象として、就職に関するアンケートを行った結果を共有したい。

高校生4,182名 大学生164名から回答を頂き、貴重なデータ収集となった。

「釧路で働きたくない」という高校生が53%と、残念ながら、釧路で働きたい人の割合を上回ってしまった。以下のアンケート結果によって、経営者の立場で言うと、人を雇い入れるという事について考えさせられる事となった。

男女比

無題

はたらきたい

はたらきたくない


↑は7/18の北海道新聞で五十地記者が書いた特集記事だが、18年の悲しい結果から、少し変化が見られつつあるともか書かれている。

コロナによって、変わる働く場所への意識

まさに、2019年から一転して、
コロナにより、働く場所への意識がかなり変わったという記事が多く上がっている。

2021.05.11 「マイナビ 2022年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査」

57.8%の学生が地元(Uターン含む)就職を希望
前年比2.9pt増で、2017年卒以来5年ぶりに増加に転じる。

地元就職を希望する学生は17年卒調査以降ゆるやかに減少していた。しかし、今回調査では57.8%の学生が地元就職を希望していると回答し、2017年卒以来5年ぶりに増加に転じた。また、22年卒は大学(大学院)に進学した際と就職活動中の現時点で6.9ptの開きがある点にも着目したい。コロナウイルスの影響で就職活動のオンライン化が進み、帰省せずとも自宅で選考を受験できるケースが増え、地元企業を受けやすくなったことが要因として考えられる。

様々な働き方が求められる中で、地方にいてもやれる事はたくさんあるし、受け入れ側の地方都市が、官民一体となって、どんな風に働き、暮らし、休日をどんな風に過ごして欲しいという、ビジョンを示す事が重要だ。

釧路も多様な感性が交わり、発展する街としていたいものだ。

わたしも、小さい会社ながら、経営をしているが、個性の強い社員が皆、自分なりの幸せな暮らしを釧路でなされ、街にも会社にも誇りを持って欲しいと願っている。

もう中学生


大好きな芸人さんだが、彼の話しじゃなく.....。
もう中学生にもなると、大人になって働く事をイメージできていると思う。
授業を通して、地元のカッコよく働く大人と関わる事を増やすと、地元で働くのも良いなーって感じる学生は増えると感じる。

そのために、経営者は、イキイキ働く社員を増やさなきゃ行けないし、働く側も、家で会社や同僚の文句ばかり言ってはいけない。

学生の手本となる働きマンになりたいものですね。

最後は現在釧路芸術館で開催され、北海道新聞釧路支社も企画に関わり、カフェのrhythmでもモヨ割りを行なっているので、安野モヨコ展の宣伝もかねて、締めます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?