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大吟醸酒のような大橋純子「シルエット・ロマンス」

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 大橋純子さんは2023年11月9日で亡くなりました。ご冥福をお祈り申し上げます。

「41秒」オーボエによる前奏がある

https://www.youtube.com/watch?v=sV_0svXVPvg

人前で歌った方は分かる前奏が長い曲はつらい

 人前で「シルエットロマンス」を歌ったことがあるが、この41秒が長い。
5分間くらいに感じます。
 だから最近の曲の筆頭のYOASOBIによる「アイドル」は前奏なし、間奏なしなのです。
 Adoの「踊」や「唱」など「歌い出し」から始まる曲が多くなりました。

オーボエが輝く曲は名曲

  ヨハン・シュトラウス2世「喜歌劇「こうもり」序曲」は途中オーボエのソロが3回もあり、本当に素晴らしいです。
 シュトラウス「こうもり」序曲 吉田裕史指揮 ボローニャ歌劇場フィルハーモニーがおススメです。

https://www.youtube.com/watch?v=3SMsOEXNjvI

「ウィリアムテル」序曲も美しい

 すみません。吉田裕史さん指揮の話になってしまいますが、ロッシーニ「ウィリアムテル」序曲|オペラ・歌劇【フルオーケストラ演奏】ボローニャ歌劇場フィルハーモニー[吉田裕史指揮]も本当に良いです。
 冒頭のヴィオラのソロも結構珍しいのですが、美しいです。
https://www.youtube.com/watch?v=LhSpFk4OR1Y

大橋純子さんは昭和でトップクラスに歌が上手い

 「シルエット・ロマンス」の話に戻りますが、自分がもし「昭和で一番歌が上手い歌手は?」と聞かれたら、男性は布施博さんで、女性は大橋純子さんと答えると思います。

「シルエット・ロマンス」とは

 来生えつこさん作詞・来生たかおさん作曲・大橋純子さん歌唱により、1981年11月25日にレコードが発売されました。

 発売当初の売れ行きは低調でしたが、翌1982年に入ってじわじわと売れ始め、5月24日付のオリコンで最高位の7位を記録し、その後もロングヒットを続けました。

様々な方にカバーされますが、大橋さん自身もずっと歌っている


 また、その後に斉藤慶子さん、ZEROさん、石井竜也さん、徳永英明さん、松原のぶえさん、坂本冬美さん、Acid Black Cherryさん、桑田佳祐さん、PENICILLINさん等によるカバー・バージョンも発売されました。
 しかしながら、大橋さん自身もずっと歌い続けており、1981年時より上手くなっております。
 このピアノ伴奏だけバージョンが一番好きです。
 ピアノ伴奏のみは「本当に歌が上手い方」しか出来ないので。
https://youtu.be/BmDNfyXctck?si=jnvr0PVjsOivQ2Qk

 前奏などが毎回違いのでどの時期も全部良いです。

歌詞が天才的

恋する女は 夢みたがりのいつもヒロイン つかの間の鏡に向かって
アイペンシルの色を並べて 迷うだけ窓辺の憂い顔は 装う女心
茜色のシルエット

【引用元】「シルエット・ロマンス」

 ああ、本当にここだけでノーベル文学賞レベル。

まとめ 大吟醸酒のような「シルエット・ロマンス」

 2019年には「大橋純子 - シルエット・ロマンス [OFFICIAL MUSIC VIDEO]」が出来ています。
 ハープによる前奏、全体を弦楽四重奏で伴奏しているのが本当に素晴らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=dhlmHZjBDRA

 「シルエット・ロマンス」はまるで大吟醸酒のように年々深みが増していく曲です。

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