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連載コラム「だんどりと私 〜私的牛丼の理想的な食べ方について〜」 

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
大好きな吉野家の牛丼の理想的な食べ方を考察。試行錯誤の末、たどり着いた食べ方は何十年もたった今でも実践している。(=^・^=)

連載コラム「だんどりと私 〜私的牛丼の理想的な食べ方について〜」 
by 吉田柴犬(当誌編集長)

(前号のあらすじ)
 サラリーマン柴犬は、名著「ダンドリくん」(注1)との衝撃的な出会いにより、さらなるだんどり追究に情熱を燃やすのであった。

 で、やっと吉野家の牛丼の食べ方です。(^^)ゞ 皆さんはどうやって食べていらっしゃるでしょうか?え、紅しょうがをかけて、七味とうがらしをちょっとふって食べる? ん、たまごを注文して、上からかけてしまう?ちっちっ、それじゃ柴犬は不満足なのです。すらっと茶的に言うと「だめじゃーん!」って感じです。以前は柴犬は紅しょうがも苦手で、七味をぱらぱらかけて、普通にばふばふ食べていました。そのうち、たまごをかけて食べたりしたのですが、そうするとたまごかけ牛丼になってしまうのです。(当たり前か)いろいろ試行錯誤の末、たまごを注文しても、かけてしまわないで、肉をたまごにつけながら、いわゆるすき焼方式で食べるというやり方が長く続きました。(それなら牛皿とご飯とたまごを注文すればいい、というつっこみはなしね(^^)ゞ)

 その頃、ダンドリくんを読んでいたら、ダンドリくんと友人のビンボリくん(貧乏性のビンボリくん(^^))がそば屋に入るシーンがあったのです。そこでは月見うどんを頼んで食べようとしたビンボリくんにダンドリくんは、「あーっ、お前いきなりたまご割っちゃうのかよ!」と大声で叫んでしまいます。ダンドリくんによれば、月見そば・うどんは途中までたまごは割らないで食べてかけそば・うどんで楽しみ、半分ぐらいで割って月見で楽しむのが基本だそうです。

 これにヒントを得た柴犬は、以来、次のように牛丼を楽しんでおります。まず、大盛、ないしは特盛とたまごを注文する。牛丼とたまごが来たら、まず半分は通常の牛丼として楽しむ。(最初からたまごをかけたい欲望にもかられる場合があるが、その時はたまごはないものと自分に言い聞かせる。)もちろん紅しょうが、七味はお好みで。半分食べたところで、おもむろにたまごをかけて、ばふばふ食べる。ただその時、紅しょうがはない方が柴犬は好きです。こういう食べ方だと、並ではご飯が足りないんですよね。最近はさすがに大盛もきつくなってきた柴犬ですが、、。

 ちなみに、吉野家のようなお店の場合、「並!」とか「大盛!、たまご!」とか、簡潔なオーダーが良しとされています。メニューをじっくり眺めてから「えーっと、すみません、牛丼の並を一つお願いします。」とか丁寧にオーダーするのは、まだ修行が足りない、まだまだ素人だと判断される傾向にあるようです。あと、牛丼が来たらひたすら食べることに徹しましょう。糸井重里かだれかが書いてたけど、一人でアンニュイに並を食べている女性がいても(見たことないけど)、「奥様、あちらの男性(かた)からです」(店員)とかいって、たまごや白菜漬をさしいれるのは間違っても御法度です。(^_^;)

(自分でもあんまりばかばかしいので、もう続かない) 
               ※注1:「ダンドリくん」全4巻 双葉社


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週刊メールマガジン 浜松ショッピング&ダイニングガイド「浜州鳥」第7号
発行日: 98.7.19発行

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