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連載コラム「だんどりと私 〜若き柴犬の悩みの巻〜」

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
高校生の頃、弁当の食べ方に部活OBから揶揄されたことを今でも根に持っている、というお話。(=^・^=)

連載コラム「だんどりと私 〜若き柴犬の悩みの巻〜」 
by 吉田柴犬(当誌編集長)

 えーと、このコラムでは、吉野家の牛丼(通称ヨシギュウね)を食べるときのだんどりについて語りたいだけなのですが、いきなりでは何だか分からない方も多いでしょうから、まずは柴犬の高校時代の体験からお話しいたしましょう。(ドラマだったら、ポワワア〜〜ンという効果音とともに主人公が上を見ると、始まるようなものを連想して下さいね。)

 今を去ること10数年前、まだ高校生だった柴犬は、テニス部のコートの横で、尻尾を振りながら柴犬(母)の作ったお弁当を食べていた。当時、テニス部にはOBとかいうゴルフボールを打つとどこかに飛んでいってしまいそうな方々がよくテニスをしに学校にいらっしゃっていた。

 すると、そのOBの一人が、私が食べている弁当を横目でじろっとみて、「肉を残すのは百姓の発想だな。」と少しシニカルに言った。怒るわけにもいかないので、へらへらしていた柴犬だが、心の中で「それは少し違うのではないか?」と思っていた。

 確かに、柴犬はすぐに肉を全部食べずに残していたかもしれないが、それを美味しいものは最後に食べるためではない、それに百姓は本当に肉を残すのか?などと若き柴犬は一生懸命考えていたのであった。

 その疑問が氷解するには、数年後に社会人となった柴犬が、とある本と運命的な出会いを果たすのを待たねばならなかったのである。
(次号に続く、かもしれない)

WEEKLY E-MAIL MAGAZINE "HAMAMATSU SHOPPING &DINING GUIDE"
 週刊メールマガジン 浜松ショッピング&ダイニングガイド 第5号
発行日: 98.7.05発行

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