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合法的に自ら死を選べるならあなたはどうするか?〜映画PLAN75とガリバーの出会った「死なないヒト」

by 吉田 柴犬

大竹まことゴールデンラジオのPodcastを聴いていて、考えさせられることがあった。

 この日のゲストはきたろうさん。あまり生産的とはいえないし、グラグダだけど、このヒトの話は大好き。大竹まこととの掛け合いもグダグダ。(=^・^=)

 今日は映画「PLAN 75」を紹介していた。

 この映画を柴犬は知らなかったけど、倍賞千恵子主演、早川千絵監督・脚本で、かなり話題になっている映画らしい。

 この映画は、近未来の日本なのだろう、75歳になったら自ら死を選べる制度ができた世の中の話。主人公の倍賞千恵子は、高齢を理由に仕事を失い、生きる場所を失い、75歳の安楽死を選ぶ、というストーリーらしい。

 きたろうさんは、でも、やっぱり死んじゃいけない何か理由があるんだと思う、と言っていて、私もそう思った。

 それで思い出したことがある。

 子どもの頃に読んだガリバー旅行記の中に、「死なない人」が出てくる下りがあって、今でも強烈に覚えている。その国の人々は不老不死だけど、年老いていって、どうしようもない存在になっていく。そして80歳で戸籍としては死んでしまい、延々と生き続けるという恐ろしい話だった。

 この話の教訓は、「やっぱり人間は死ぬことに意味がある」とか、「人間は死ぬからこそ、生きることに価値がある」とかそういうことなんだろう、と思う。

 でも、ガリバーって、大きいヒトの国、小さいヒトの国以外にも、空飛ぶ島「ラピュタ」や日本にも立ち寄っていて、すごい小説。日本でいえば、江戸時代のヒトって考えると、著者のスウィフトってスゴイと思う。晩年は精神病になってしまったらしいけど、こんなことを考えていたら、頭がおかしくなってしまうかもしれない。

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