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連載コラム「だんどりと私 〜名著『ダンドリくん』との出会いの巻〜」 

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
ラーメン屋で出会ったマンガ「ダンドリくん」は、柴犬のライフスタイルすら変えてしまう衝撃の内容だった。(=^・^=)

連載コラム「だんどりと私 〜名著『ダンドリくん』との出会いの巻〜」 
by 吉田柴犬(当誌編集長)

 (前号のあらすじ)
 弁当の食べ方を「百姓の発想」と皮肉られた当時高校生の柴犬は、本当に貧乏くさいのか、どうか、とても悩んでいたのであった。              

 数年後、社会人になった若き柴犬は、行きつけの定食屋で、ぼろぼろになったしみだらけの数週間、いや数カ月経過した漫画アクションを読みながら魚フライ定食をしっぽを振りながら食べていた。すると、「ダンドリくん」という漫画が連載されており、そこにはラーメン屋に入って、餃子とビールとラーメンをどういう順番で頼むとスムーズに食べられるか、深い考察が展開されていたのである。(それによると、まず餃子だけを頼み、出てきた瞬間にビールを頼む。そして、餃子を3個食べたところで、すかさずラーメンを頼むとダンドリがよろしいそうである。ね。(^_^;))

 柴犬は定食屋を出ると、すぐ書店に向かい、ダンドリ君の単行本(注1)を手に入れた。家に帰って読んでみると、そこには柴犬が考えているよりももっと奥の深いダンドリの数々が述べられていることに大きな衝撃を覚えるのだった。スーパーでの買い物のダンドリ、ゲロを吐くときのダンドリ、居酒屋でオーダーするときのダンドリ、そして、飯を食べるときのダンドリ、
曰く「ダンドリとはよどみなさなり!たとえ豪快でなくともその流れ止まらざること大河の如し!!」(第1巻P115)

 「まだまだ甘い、私は!(倒置法)」であることを悟った柴犬はその後ダンドリ道の修行に打ち込むようになり、試行錯誤の上、たどり着いたのが、「ヨシギューにもダンドリあり」という独自の理論であった。

(次号に続く) ※注1:「ダンドリくん」全4巻 双葉社

WEEKLY E-MAIL MAGAZINE "HAMAMATSU SHOPPING &DINING GUIDE"
 週刊メールマガジン 浜松ショッピング&ダイニングガイド 第6号
発行日: 98.7.12発行

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