こんにゃく

嫌いな食べ物の話題ってわりとポピュラーじゃないですか。

「田中角栄が戦後日本にもたらした光と影とは?」くらいよく話題に挙がるトークテーマですよね。

自分は嫌いな食べ物を聞かれたときに、味が心底苦手なパクチーとそら豆を挙げるんですけど、いつも言おうかどうか悩んで結局言わないのが こんにゃくなんですよ。

こんにゃくの「嫌い」はパクチーやそら豆のそれとはニュアンスが若干違うんですね。

味が嫌いとかではなく、存在がイラっとくるんです。

路上で歩きながら喫煙する奴に対する感情と一緒。



あいつ、味しないじゃないですか。

色も ぬりかべみたいで気持ち悪いじゃないですか。

あと、カモノハシみたいに「食べ物なのにゴムの特徴を併せ持つ」みたいなとこあるじゃないですか。
 

もうね、存在する意味が分からない。

 

唯一の利点は、低カロリーで食物繊維が多いお陰で満腹感が得られるからダイエットには最適みたいな部分らしいですけど、じゃあ、ダイエットに興味ない層に食わせるなやって思うじゃないですか。

なんなら、店でこんにゃくが入った料理が出てくると、少ない量(コスト)で満腹にさせてやろうというコックの浅ましい商魂が形になったものがこのこんにゃくではないかとすら思えてくるんです。

少なくとも、色見、味、食感で劣る具材を使う料理人は、味では勝負していないと思われてもしょうがないと思います。

 

嫌いな食べ物を聞かれたときに、そこまで説明するのが面倒くさいので、いつもこんにゃくとは言わないんですけど、たぶん実際にこんにゃくが嫌いだと言って上記した説明を熱弁した途端、聞いてきた相手の嫌いな人間に吉田粘土がリストアップされるでしょうね。

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