二代目経営者と創業者の違い だから二代目は劣等感を感じる

二代目社長はなぜ評価が低いのか?

二代目経営者はなぜ創業者に比べて、頼りなく思われ、時にはバカにされ、不当に低い評価しか与えられないのだろう?
私が思い悩んでいた時期、よく考えたものです。
二代目社長の運命だからしょうがない、私の結論は、運命を受け入れることでした。
しょうがない、それが定めだと。

私は半年以上前から、鬼才と呼ばれる心理・脳内コンサルタントの岩波さんという方のお世話になっている。
岩波先生は無意識技術の大家で、脳の魔術師と呼ばれる天才的な人です。
脳内訴求手法を独自に確立されて、様々な目的の人に、技術やプログラムを提供している。
私も社長仲間の紹介で、お世話になったが、岩波先生と話した時、その疑問が解けた。

創業者のカリスマと二代目の違い

今回のブログは、「リスク」「主体的意志」というキーワードで話をしていきたい。

創業者、つまり私の親父は、ゼロから身を起こした人物だった。
ものすごい貧乏生活を経験し、それを反動として、その道では畏敬の念を抱かれる存在に上り詰めた。
たくさんの失敗をしてきたらしい。

親父が切れ味がすごく、パワーがあったのも、失敗や障害にめげずにその都度立ち上がってきたのも、すべてリスクを自らの意志で選び行動することにあった。
それを岩波さんの指摘で気づくことができた。

いや、私はもしかしたら気づきたくなかったのかもしれない。
自分の置かれた境遇に甘えていたからこそ、無意識で知りたくなかった。
それを指摘された時、私は自分自身の甘えに向き合わなければいけないと思った。
岩波さんのコンサルティングを受けて、最初の大きな前進だった。

高い教育を受けても会社経営には意味は無い

二代目経営者としての私は、満足に高い教育を受けることができ、金銭的な苦労はしてこなかった。
会社が傾いた時も、家計には影響がなかった。よくある○○ショックでそのたび危機が訪れていたらしい。親父が見事立て直したから、私は貧乏を知らないで済んだ。

思春期に起こる精神的な悩みや苦しみは私も誰よりも経験してきたから、苦労を知らないわけじゃない。
しかし、なぜ創業者の親父に比べて、色々な面で劣等感を感じてしまうのか?

私にあって、創業者にある決定的違い

その答えはこうだった。
親父は自らの主体的な意志で困難に立ち向かい、リスクが大きくなっても、何度も乗り越えてきた。
しかし、私は精神的な抑圧や苦しさ、無意識のどうにもならなさを経験してもがいてきたが、自らの意思でリスクのある道、危険な選択をしてこなかった。
向こうから勝手に、リスクや危険が降りかかってきただけだ。
それで「大変だ、苦労している、悩みまくっている」とあたふたしたところで、自ら苦しみの境地に飛び込んでいく人間に比べて、あまりに小さい!

リスクと意思

そうだ! 私はハッとした。衝撃を受けた
さすが、天才だと思った。ズバリと見抜いてくれた。
私も気づかないでいたわけではない。無意識的に知らないふりをしていたのだ。

いかに自分が甘えの道を選んでいて、直面した困難にただ受け身で、自発的にリスクを取ることもなく、飲まれていたことに気づきたくなかったのだ。
このとき、私の行く道は決まったといっていい。

親父をある意味超えてみせる!
私が精神的に親父に勝てなかった原因を悟った。
単純明快に言えば、覚悟が足りなかったのだ。
そう考えれば、親父の背中がますます大きく見えた。
今はもう健康を害しているが、しかし、大きさは変わらない。
そうだ! リスクへの覚悟が大事だ。

甘えと決心

決定的な瞬間だった。
私は自分の甘かった人生にやっと気づくことができた。
こういうことはなかなか自分の中で解決できないことだ。
なぜなら、自分に都合の悪いことは、考えれば考えるほど、無意識に抑圧してしまうのだ。

鬼才コンサルタントである岩波さんは、そこを見事引き出してくれた。
このとき、大きく魂が打ち震えて、燃えている自分がいた。
やってやる! 俺はやるしかないんだ!


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