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「のと里山海道」の名称を変更したい

「のと里山海道」とは石川県の金沢から能登半島を北上する自動車専用道路だ。この道が開通したのは1973年、当時の名称は「能登有料道路」で、名前の通り有料道路だった。これが無料開放され、名称が一般公募により「のと里山海道」と変更されたのは2013年。改称されてから8年も経つのだけど、石川県民の私はいまだにこの名称がしっくりこない。おそらく他の石川県民もそうだろう。少なくともかつての「能登有料」に馴染みのある40代以上は、私の名称変更に同意してくれるはずだ。

「のと里山海道」に馴染めない理由

「のと里山海道」が端的にダサいから、というのもある。石川県は2011年に「能登の里山里海」として「世界農業遺産」に認定された。それから石川県はなにかと「里山里海」のキーワードを使っている。2003年に開港した能登空港が2014年になっていきなり「のと里山空港」という名前になって地元の人たちを困惑させたりもした。地域ブランディングのためにはキーワードは重要だが、そもそも「里山里海」がそれまで石川県では馴染みのないポッと出の言葉だったため、地元民としてはよそよそしさを感じてしまうのだ。

ただこれについてはゴリ押しを続ければいずれは馴染むのかもしれない。いちばんの理由はダサいということではなく、「のと里山海道」を略せないことなのだ。

「のと里山海道」は略して呼べない

「能登有料道路」時代には石川県民は「のとゆうりょう」と略していた。「能登有料を通って行こうぜ」的な使い方だ。だけど「のと里山海道」はなんて略せばいいのだろうか。「のとさとやま」は語呂が悪い。「さとやまかいどう」は長い。「さとやま」だと短すぎてなんのことかわからない。とにかく呼びにくいのだ。だからいまだに「能登有料」と言う人もいる。無料なのに、だ。

「のと里山海道」を呼びやすく改称したい

そこで私は改称を提案したい。ダサくなく、呼びやすい名前だ。時間が経っても飽きられない感じにもしたい。観光客目当ての浮ついたネーミングではなく、昔からそこにあるような、堂々とした名前がいい。

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案1「能登中央道路」

ベタすぎるように思われるかもしれないが、このくらいどっしりした名前にしたいのだ。略称は「のとちゅうおう」で、「のとゆうりょう」に馴染んだ40代以上にも受け入れられるだろう。

案2「能登縦貫道路」

これもベタすぎる感じだが、これのいいところは名称だけでどこをどう通る道路なのかが観光客にもイメージしやすいところだ。略称は「のとじゅうかん」で、これも呼びやすいと思う。

どうしたら改称できるか

まあ、できないだろう。いま4車線化の工事をしているが、それが終わったタイミングとかは弱すぎる。よっぽど別の道路と接続するとか、大幅な変更なければ名称を変えることは考えにくい。あとは世界農業遺産が取り消されるとか、なんらかの事情で「里山里海」という言葉が使えなくなるとか。まあ、ないな。

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