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100キロウォークのその先に・・・

10月7日~8日に開催された「第25回行橋~別府100キロウォーク」に参戦。コロナによる中止期間もあり実に4年ぶりの挑戦。過去6回中5回は完歩しているものの、4年のブランクのため、かなり不安なスタートになりました。
行橋を7日(土)正午にスタートし、タイムアウトは8日(日)の14時。26時間以内に完歩しなくては記録として認めてもらえません。トップ集団には順位を目指す方もいますが、ほとんどの参加者の目標は「完歩」です。

参加のきっかけは、2012年、取引先の方に本大会を紹介され、「歩けばいいんですよね」と大した練習もせず遠足気分で申し込みました。今思えば、なんと無謀な挑戦だったかと。当然、100キロウォークの洗礼を浴び、初参加の記録は21時間台。心身ともボロボロになりゴールしました。
その後、抽選落ちした年もありますが計6回の参戦。うち1回は熱中症の症状にて36キロ地点で早々とリタイア。2016年には16時間台完歩し、約4,500人中、131位という頑張った年もありました。

さて、今回は前職の先輩と同時にスタートしたものの、この先輩は15時間台でゴールした記録を持つ12回目参加の強者です。想定どおり早めにお別れして自分のペースで歩くことに専念です。自己記録の更新は狙わず、
・休憩を挟みながら、できるだけ、どこも痛くならないように完歩しよう!

第1チェックポイントの中津(36キロ地点)までは休憩なしで行き、目標の17時半過ぎには到着。毎回20キロを超えると足が重くなり疲労感が出てきます。5分程度休憩して第2チェックポイントの宇佐(61キロ)地点を目指しますが、この区間が精神的に一番しんどい道のりです。まだ半分以上の距離を残しリタイアするかもと弱音との闘いの区間です。残りの距離を考えるとしんどいので、この区間の対策として、まずは3時間ウォークをして休憩しようと考えました。25キロを3時間+1.5時間で歩く作戦です。宇佐には22時過ぎに到着。ここまでくれば残り40キロ。精神的には少し楽になります。10分程度休憩して立石峠に向かい、78キロ地点の七曲りまで孤独な時間が続きます。七曲りで急坂をのぼり、その後の長い下り坂はそれまでの疲労に追い打ちをかけます。その後の赤松峠ってこんなに長かったかなと途方に暮れる思いに。ここで左足首と甲の部分に強い痛みを感じましたが、なんとか第3チェックポイント(87キロ地点)には4時前に到着しました。ここまでくればリタイヤの文字は頭から消え完歩できるとの安心感から少し晴れやかな気分になります。でも、カラダは限界に近く足首の痛みや股関節が固くなりスピードは出ません。
小雨に濡れながら、別府湾が明るくなってきた6時過ぎに無事にゴールしました。記録は自己記録から1時間半程度遅い18時間前半でしたが、今の自分には十分な記録です。

100キロウォークは何回出ても、過酷で二度と出たくないと思わせる大会です。今回も足首や甲の腫れが1週間近く続き、決してカラダによいものではありません。でも、毎年、全国から4,000名以上の方が参加する大会には、魅力と中毒性があるんだと思います。

知人・友人に100キロウォークのネタを振っても、
「面白いね、興味があります」という方は、私の統計上、50人に1人くらいです。ほとんどの方は、「何が楽しいの、絶対に無理」という反応です。それはそうだと思います。同時に、「達成感がすごいの」という質問。正直、人生観が変わるようなものではありません。でも、年に1回くらい、無茶な挑戦をするのは面白いし、大会に向けカラダ作りをしたり、食事に気をつけたり自分を律することができます。

100キロウォークのその先にあるものは・・・
・目標をたて、達成することで自信になる。
・精神的にタフな人だと思われる。(勘違いされる)
・話のネタになり、人として幅があると思われる。(勘違いされる)
全国の行政書士が何名参加しているか、調査したいです。

今回は、これまでで一番辛いレースでした。現時点、来年の大会に出る意欲は全くありません。でも、いつもの中毒性に負けエントリーしているかも。
これだけの参加者を誇る行橋~別府100キロウォークは、ホントにヤバい大会です。(褒め言葉)ぜひ、興味のある方は参加してみては。完歩した方にしか分からない苦しみを味わってもらいたいです。


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