2021夏

なんの予防のためか分からないのだが、なんか今無料で注射を打てるらしい。打てるもんは打っとこうということでワクチン?とやらを打つために実家に帰った。

(ブログくらいは、なにもないすこぶる平和な世界線だけ書きたいの)

もう秋も始まると言う頃だが、その日の最高気温は31度。お昼ご飯何食べたい〜?と聞かれて、間髪入れずに「冷たいきしめん!」と答えた。

たまの帰省を、心の底から喜んでくれる母親は、言われるがままにきしめんを茹でる。ありがとう…と思いながらヒルナンデスを見る。

ドン!氷の張った器にきしめん、薬味もたんまり用意して目の前に置かれた。と思えば父の分も母の分もない。

なんでうちだけ?みんなのは?と聞くと

「いや〜これ食べようと思ってさ!」

ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフ W獄激辛!?!?!?!?!?れ?!?!るゆみる!?

ちょっとまってちょっとまって。これっ!これあれやで、YouTubeで全人類が食べて、あのっカラーイカラーイ😢えーんえーんって泣いて、それでも視聴してもらえへんからタイムアタックとかして、それで!えっこれ食べるの!?あれやで、マヨネーズとか卵とかあまーいバニラアイスとか万全の状態でやっと食べれるんやお?うちんちに今、シチリアレモン味のパピコしかないやん!!!!!!!!!( ;  ; )あと栗ようかん!!!

「えーでも80円引きやで?300円弱で買えるものがそんな辛いわけないやん。こんなんお得や〜っておじいさんとかおばあさんとか騙されて買っとるやろうけど、なんも事件になってへんやん」と母は言う。「800mlもお湯使うんか〜」

お湯の量なんて忘れるほど辛いんやよ屁理屈お姫さま!!!!!!

まあぶっちゃけ私も画面の向こうのエンターテイナーが食べてる様子しか見たことがないため、ひょうひょうとしてる母を見てたら、YouTube等でまるで経験したつもりになってる自分が恥ずかしく感じた。やりたいことは自分でやらねば。ヤラネバダ

屁理屈お姫さまは一応私の言い分も聞いてくれ、豆乳でお腹に膜を張り、ソースも1/3の量を入れることにしてくれた。

うっしぃ〜うっしぃー色の焼きそばだが、私たち家族を号泣させるには十分だった。

私は自分が辛いものが食べられないことを高校時代の赤からでの打ち上げで知っていたため、麺2本をきしめんのつゆで洗ってから食べた。それでも辛いし、残ってたきしめんも味がうつってしまい、人生の上手くいかなさを感じた。

母はえーんえーんと言いながら涙と汗を吹くのに必死だし、私は私で「ほらもぉ〜( ;  ; )これどうすんの!?あーする!?こーする!?」と喋りを以って冷静を保つのに必死。父は普段はお調子者で、なんならこういう冒険はいつも父がし出すのだが、今回ばかりは母も娘もプチパニックに陥ってるため、「自分がなんとかせねば…。一家の大黒柱である…俺が!」という気持ちからか、妙に冷静だった。
というか変な感じになってた。小さい声で怒ってるのだ。「こんなもんな、アホたちが食うんやて。そんでそのアホをアホが見て喜ぶんやて。美味しくペヤング食べるのが一番いい」

当たり前…!当たり前のことを小さい声で言ってる人!!!!!

そんなことは分かっているのだから、今はこのヤバ焼きそばをどう美味しく食べ切るかを考えなければいけないでしょーがっ(^-^)と、これは多分男性脳と女性脳の話になってしまうと思うので一旦落ち着く。

私はその日は午後から家を出なければいけなかったため、最後まで一緒に頑張ることはできなかったが、もう一回茹でて、前日の晩御飯の鍋に入れて食べたとのことだった。

このことを通して、なにが一番言いたいだろう。
際限の無くなってしまった激辛料理、YouTubeを見るにあたる注意、家族の面白さ、きしめんのおいしさ、秋が始まったこと…欲張りだから全部♡

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