巻き返す。そう、信じて。

 ガイアメンテは、札幌2歳で敗れた。ガイアメンテは伸びあぐねた。札幌2歳は、ガイアメンテにとって、伝説のレースとはならなかった。上がり最速が36秒台のレースがダービーに直結するとは思わないが、今日の馬場でも、能力で捩じ伏せて欲しかった。レース後、鞍上の武豊は、「すごいイレ込んでしまった。心配したことが全部出てしまった。レース前に終わってしまった。」とコメントした。落ち着いてレースに臨めれば、あの馬場でも勝負になった可能性もあったかもしれない。明確な課題が見えた。この段階で明確な課題を見つけられたことは、結果的には良かったということに、何れなるかもしれない。ただ、レースが終わった後に、こんなことを言うことになるのは、望んでいたことではない。課題が残しても勝ってくれると思っていたし、何なら課題をクリアして勝ってくれると思っていたし、そう信じていた。現実は違った。けれども、彼の応援を札幌2歳の惨敗を以ってやめるかと言われると、答えは否。コルレオニスをポテンシャルだけで捩じ伏せたあの新馬戦のレース後の「ダービー馬だ」という感覚。あの感覚は嘘ではない、と信じている。そして、その鞍上には、武豊がいて欲しい。そう、願っている。新馬戦を優勝後の笑顔。札幌まで来て良かったと思わせてくれたレースぶり。そして、レース後の笑顔。見たい。このコンビでのダービー制覇を。その為にも、次走は、彼、ガイアメンテが、最も輝ける舞台で見たい。良馬場の府中、東スポ杯2歳で見たい。トビの大きい彼の走りには府中が良い。そして、府中なら、課題の気性が克服出来たかも判然(はっきり)するだろう。何とか、クリアして欲しい。何とか、克服して欲しい。何とか、成長して欲しい。彼なら、必ず、巻き返す。そう、信じている。ポテンシャルは、ある。確実に。だから、巻き返してくれ。頼む。祈りにも似た願いを胸に、彼の次走報を待つ。

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