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ありがとう、望来。ありがとう、アスクワンタイム。

 ありがとう、望来。ありがとう、アスクワンタイム。望来上手くなったなあ。そう思った。外回して差せる馬に乗っているのを解って、外回す。そして、きっちり勝ち切る。あまり望来に注目してレースを見ることがなかったから、昨日まで、ここまで上手くなっているのは、正直、知らなかった。ワールドオールスターの週か何かの未勝利戦で望来上手いなと思ったレースがあったが、重賞で実力馬に乗って、能力をしっかり引き出して。勝つ。そんなことができるジョッキーになっていたことは、知らなかった。好騎乗だった。ありがとう、望来。そして、アスクワンタイム。凄かった。最後の末脚は。そして、叩き合いを僅かに制す。その姿に、京王杯2歳のファンタジストの面影を感じずにはいられなかった。ありがとう、アスクワンタイム。彼が、いた。彼は、いる。僕の心の中に。今、尚。懐かしい想い出を、蘇らせてくれた。彼が亡くなって暫くは、彼の記憶の全てが哀しいの一色になっていたけど、時間が癒してくれた今は、もう違う。鮮やかな、かっこいいファンタジストの姿を、鮮明に蘇らせてくれた。ありがとう、アスクワンタイム。もう十分過ぎるぐらい感謝しているけど、あと、一つ。生まれてくる前の兄の成し得なかったことを背負わせるのは、良くないことかもしれないけれど、解ってはいるつもりだけど、アスクワンタイムならできると、未勝利戦の時思ったから、この想いを託したい。兄、ファンタジストの果たせなかったGⅠ制覇を。いつか達成してほしい。これが僕からの大きな大きな一つの願い。頼む。何とか、叶えて欲しい。2歳、3歳じゃなくてもいい。でも、いつか、GⅠ制覇という大仕事をやってのけて欲しい。アスクワンタイムなら、できる。そう、信じている。

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