ダービーが、終わった

 ダービーが、終わった。感動した。強かった。馬券は外してしまったけれど、良いものが見れた。感動した。彼、コントレイルの走りに。そして、福永祐一の完璧な手綱捌きに。いやあ、素晴らしかった。本当に。こういうレースを見る為に、僕は競馬を見ているのだと思う。こういうレースを見る為に、僕は生きているのだと思う。未だレースを見ていない人がいたら、見て欲しい。生で見た人も改めて、見て欲しい。
https://youtu.be/IhEX_AByG3A

 無観客だったことが、本当に惜しい。生で、現地で、見たかった。菊は行く。必ず。彼、コントレイルを見る為に。ディープインパクト以来の無敗の三冠馬を、この目に焼き付けるために。10月25日の淀行きを即決する程、心震えた。アーモンドアイで感動したことは一度もなかったけれども、コントレイルには感動した。競馬でこんなに感動したのは、いつ以来だろうか………………。
 そう、恐らく、キタサンブラックの有馬記念ではないだろうか。あの瞬間(とき)は、現地にいた。今は行けない。それでも競馬が開催されること自体に感謝しなければならない。秋には、きっと現地に行ける様に。そう期待し乍ら、今は秋まで無事に競馬が開催されることを祈る許り。兎も角、一刻も早く、お客さんのいる元の状態で競馬が行われることを、そういう状況が来ることを願っている。無観客という形ではあるものの、開催が一度も止まらずに、春のGⅠ戦線は終わろうとしている。この状況下で、春のGⅠ戦線が無事に終わろうとしているという奇跡は、早期に無観客競馬を決断したJRAの英断と、関係者の不断の努力以外の何物でもない。JRA並びに関係者には、感謝してもしきれない。

 「ダービーに始まり、ダービーに終わる。」という言葉がある。
 今日、今年のダービーが終わった。それはつまり、来年のダービーへと続く道がまた1から始まるということ。来週にはもう、2歳の新馬戦が始まる。来年のダービー戦線はもう、始まる。

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