ファンタジスト。そして、ショウナンアデイブ。
僕の初めて惚れた馬、ファンタジスト。新馬の走りを映像で見た瞬間(とき)、僕は彼に、彼の走りに惚れた。そして、彼の出走するレースは可能な限り現地で見た。然し、連戦していく中で中々行けなくなった。そして、ラジオで聴いていた京阪杯だった。レース終盤、彼の名前は呼ばれなくなった。3着までの馬が呼ばれた後、彼の名前は呼ばれた。ファンタジストは、競走中止。せめて命だけは、助かってくれ。そう、願った。
願いは、叶わなかった。彼は、この世を去った。突然だった。ショックだった。彼の最期に、