青野慶久
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セキュリティチェックシート問題を解決するための大まかな課題設定
【告知】2022年6月20日(月) 18時よりTwitterスペースで座談会「セキュリティチェックシートをなんとかしよう!@SAJ」を開催しました。SAJ会長でもある、さくらインターネット田中社長に加え、Assured大森さん、Conoris井上さんも参加。録音したものを聞けますのでどうぞ!
はじめに
ソフトウェア協会(SAJ)で筆頭副会長を務めている青野慶久と申します。普段はサイボウズ社の代表
サザエさんで考える選択的夫婦別姓
先日、「サザエさんで考える!選択的夫婦別姓になったら磯野家はどうなるのか!?」という動画がアップされていました。
いまだに選択的夫婦別姓に反対する人たちの知識不足と思考の浅さがよく表れた見事な動画ですので、ツッコんでいきます。
動画の内容としては、「フネさんとサザエさんが別姓婚をして、家族の名字が3種類になること」を問題視しています。
1. 磯野家はどうなるか?
どうもなりません。今まで通
ざんねんな最高裁の現実 〜婚姻と改姓はパッケージ?
2021年6月23日、選択的夫婦別姓制度がないことについて、最高裁が合憲判決を出しました。判決文が意味不明過ぎて笑えるので味わってみましょう。
裁判の内容自体は、そんなに難しくありません。
憲法24条には「婚姻は、夫婦が同等の権利を有すること」と書いてあるのに、民法750条に「夫婦は、夫又は妻の氏を称する(=どちらか一方だけが改姓する)」と書いてるのはおかしくね?ってことです。
簡単でしょ!
選択的夫婦別姓反対派の最後の叫びを聞け!(1)
いよいよ実現が近付いてきた選択的夫婦別姓ですが、自民党の高市早苗議員ら反対派の最後(?)の叫びが聞こえてきました。
軽めに打ち返していきます。
「旧姓の通称使用を拡大すべきだ! そのために自治体や企業などが措置を講じるよう法律で定めればいい!」戸籍姓と旧姓を二重管理する負荷を、国民に丸投げすんの?
一人の日本人が2つの氏名を使うのを当たり前にして、どちらの氏名をどこで名乗っても問題なく活動で
選択的夫婦別姓の実現方法
自民党内での議論も白熱し、そろそろ実現しそうな選択的夫婦別姓制度ですが、おかしな方向でまとまると、無駄に社会のコストが上がったり、コレジャナイ感満載の制度になったりしかねないので、私が現時点でベストだと考える実現方法をまとめておきます。
ポイント社会全体の変更コストを低く抑え、「本名を変えずに結婚する」という基本ニーズを満たす。低コストで高リターン。そして、今後のさらなるルール拡張を想定しておく
子供は今も名前を我慢してばっかりだ
選択的夫婦別姓に反対する人たちは、その理由として「親子別姓になる子供がかわいそうだから」を挙げる人が多い。夫婦がどちらも改姓せずに結婚すると、その子供は夫婦どちらかの名字と同じで、どちらかの名字と違うことになる。いわゆる親子別姓だ。
今日、私宛に次のようなコメントが届いた。
確かに、子供が「パパママと同じ名字がいいよう!みんな一緒がいいよう!」って泣いたら、私たちはどうすればいいのだろう。やっ
夫婦別姓家庭の子供は犠牲になるのか?
2年前に書いた「夫婦別姓にすると子供の名字はどうなるの?」へのアクセス数が最近になって増えています。選択的夫婦別姓制度ができた後のことを想像する人たちが増えているからでしょうか。実現が近付いていることを実感します。
反対派の人たちが根強く主張するのは、「子供たちの中には『親と同じ名字がいい』と思う子供もいる。彼らが犠牲になる」というものです。確かにそう思う子供もいそうです。そこで、もう少し現在起
いろいろおかしいマイナンバーカード
新しく菅内閣が発足してデジタル化推進が叫ばれる中、その中心的政策であり、普及に向けて大量の税金が投入されているマイナンバーカード。でも、いろいろおかしくない?
「マイナンバー」と「マイナンバーカード」は別物です。マイナンバーは国民の出席番号みたいなもので、ない方が不便だと思います。でも、それを使うために、新しくプラスチックの「物理カード」を「全国民に」発行して持たせる必要がありますか? しかも、
わたしの非常事態宣言〜でも悪いことばかりではないぞ(青野慶久)
この日本においても新型コロナウイルスの感染者数が増えてきて、東京都では2週連続で外出自粛要請が出たり、ティッシュやトイレットペーパーまで手に入りにくくなったり、政府がずっこけ施策を発表し続けたりする中、不安を強く感じる方が増えているだろうと推測いたします。
生活に必要な物は手に入るのか。自分や家族は感染しないか。医療は崩壊しないか。学校は休校し続けるのか。自粛要請とともに減った収入は補償されるの
なぜ選択的夫婦別姓に反対するのか?
杉田水脈議員の野次によって、引き続きホットな夫婦別姓問題(Buzzfeedの記事)ですが、盛り上がるたびに「なぜ選択的夫婦別姓に反対するのだろう」と反対理由がわからず困る方がいらっしゃいます。
そこで、今までにいただいた反対理由をまとめてみました。
私は選択的夫婦別姓の国内導入に反対です。「姓を変える喪失感や改姓の手間で苦しい」と言うけれど、夫婦別姓は戸籍法軽視の危険な思想。許可すれば家族の絆
サイボウズが受賞した広告賞
サイボウズが広告にかける費用は、大手消費者向け企業と比べるとずいぶん少ないですが、心を込めて作っておりまして、よく広告賞を受賞させていただいています。覚えているものをリストアップしてみます。
2020年
新聞広告『がんばるな、ニッポン。無理して出社させない選択肢を』 第69回日経広告賞 “ニッポン応援2020特別賞”
2019年
サイボウズ ガルーン『ざんねんな情報共有ずかん』日経電子版広
[速報] 参院選2019、選択的夫婦別姓に賛成する候補者は勝てたのか?
先日(2019年7月21日)の参議院選挙では、ついに「選択的夫婦別姓」が争点の1つとなりました。素晴らしい!
一夜明けまして、選挙区で当選した議員のうち、何人が選択的夫婦別姓に賛成/反対しているのか、数えてみました。
賛成する議員が52%、反対する議員が12%
賛成派の圧勝!
選択的夫婦別姓に賛成する議員を数多く国会に送り込むことができました。しかしながら、「どちらとも言えない」「無回答」
党首討論で選択的夫婦別姓が議論される
先日(2019年6月30日)、参院選に向けての党首討論がありました。その中で「選択的夫婦別姓制度」についての議論(開始20分前後のところ)がありましたので、こちらにそのやり取りを書き起こし、私の所感を書き加えます。
立憲民主党・枝野党首 「人口減少社会である日本においては、多様な今まで労働マーケットの中で活躍できなかった方に、ますます活躍していただかなければはならないと思っています。特に、女性の