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「稼ぐことへの不安」と「新たな挑戦への願望」から始まった独立1年目を振り返る。

8月8日に会社を設立してから1年が過ぎた。
先日決算も終え、納税も終えた。1つの区切りなんだなと感じる。

こんな時でもない限り振り返らないと思うので1年目の振り返りを書き始めた。書いてみて思うことは、よくある話だが「今の状態を1年前は予測できなかった」ということ。

それは間違いないが、「望んだから今がある」とも強く思う。
独立1年目、「稼げるかという不安」と「新たなことにチャレンジしたいという願望」のバランスが難しいと考えていたが結果的にはとても良い状態を作れた。「何が功を奏したのか?」結果論ではあるが振り返っていこうと思う。

今どんな仕事をしているか?

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この写真の照明係が自分。

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この写真のカメラマンが自分。

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ついには物撮りからペットの撮影まで。

まだ露出の補正などのマニュアル的な動作はできないし三脚を使ってないからまばらになってしまう。プロのカメラマンの凄さを実感しているが、撮影したぬいぐるみは無事完売していたりする。

さて、1年前の自分に「お前は1年後にブタやサル、キツネさんやウサギさん、ネズミさんのぬいぐるみを真剣に撮影しているよ」とどこかの予言者が伝えたら速攻でエセ予言者のレッテルを貼る。確実に。

さらには、「その他にも商品管理と配送を委託するパートナー会社も探し、ペットフードの輸入許可を得るべく動物検疫所ともやり取りもする。他にもSEO、経理、法務、総務。あ、もちろん人事もやりながらね!」

なんて言われたら「こいつはいろいろ言った方が当たるからやたらといろんなことを言い出してやがるな」くらいのことを思いそうだ。

しかし、前述したことは全て今までやったことや今まさにやっている、紛れもない事実である。

振り返り1:望み、口に出すことの重要性

こんな状況を独立したばかりには全く予想していなかった。でも、望んでいたことではある。大事なことは望むことであり、口に出すことだと思う。

それは、照明係やカメラマンを望んでいたわけではない。望んでいたことは、「事業をゼロから立ち上げる。そこに組織面から貢献する」その状態をつくること。

これを藤田さんに伝えた中で、「じゃあうちでやってよ」という展開になり今がある。それがなければ過去の自分に対して周囲の人から評価されていることで仕事が来るだけだったと思う。

何がやりたいのか。それを考え口に出すことで機会がやってくるのだと感じる。

少し余談だが、今考えていることは個人と会社の関係性が変わり続ける中で、「個人と会社の双方にとって良い組織とは何か」これを究めたい。

個人と会社、どちらかの視点に振り切った方がメッセージは強くなるし、個人に振り切ったメッセージは個人を大切にする会社に見えやすいため最近は増えているように感じる。だが、それでは片手落ち。結局は個人を大切にできない。

個人と会社の双方の視点を持ち、状況によってバランスを変化させることが大事。そのためには、組織を考える人間にも現場目線と経営目線が必要。

例えば、組織図。今の組織図を考えた時の課題と今後の事業展開を考えたときの課題は異なることが多い。どちらの課題を優先するか。結論はどっちも。という話なのだが、「中長期の視点を持って考えた時に短期の課題は今は採用や外注せずに自分がカバーして耐えていき、中長期に関しては打ち手を講じていく」なんてこともある。

その結果、自分が照明係やカメラマン。ペットフードの輸入許可を得る担当になったりする。

今回のコロナでも起きたことではあるが、今後は組織図を固めすぎることはリスクになる。経営が変化に柔軟に対応するために組織も柔軟に変化する必要がある。

振り返り2:新たな挑戦の粒度は意外と大事かもしれない

「事業をゼロから立ち上げる。そこに組織面から貢献する」
結果論ではあるが、この自分にとっての新たな挑戦の粒度はちょうど良かった。

例えば、「事業成長に人事から貢献する」のように職種を限定していたら、カメラマンや物流パートナー探しは自分の仕事ではない。とか、担当したとしても早く終えたい、変わりたいとか考えていたかもしれない。

これも自分のミッションと考えることで、クオリティやコストへの探究心が芽生えた気がする。

だとすると、やりたいことに関して専門領域を限定せずに、抽象化したり、貢献したいことトリガーで考えると良いのかもしれない。

振り返り3:「収入確保」と「新たな挑戦」の両立

独立した時、自分一人になり自由な時間が増える中で、「これから何をやろうか」と新たな挑戦と同時に「子ども3人、どうやって収入を確保するか」の視点も当然必要になる。

振り返ると、新卒採用支援を13年間。その過程でも従来の手法に拘らずに、お客様に応じて設計と実行を支援してきたことで、新卒採用の領域では自信を持てていた。

個人的には、「この領域であればどんな課題でも呼吸するかのように解決策や計画を考えることができる」と思える領域があることは自分の大きな支えになると感じる。

「呼吸するかのように」というのは、他の人からすると考え、解決策をアウトプットするのに2週間とか1ヶ月時間がかかることも、自分であれば2時間。長くても1日でアウトプットができること。もちろんアウトプットの質が良いことは当然として。

他の人から求められること。でも自分からするとそこまで時間がかからずにできること」ここで仕事を得られれば、収入を安定させつつ、時間も生まれる。

そこで生まれた時間を「自分がやりたいことで新たな挑戦」の時間に当てる。「自分がやりたいことで新たな挑戦」は自分としても未経験の領域。
だから元々できることからすると単価が大幅に下がる。それは仕方がないこと。だからこそ過去の経験で収入を安定させつつ、時間の余裕が生まれることが大事。

収入だけで考えると過去の経験だけで仕事を受けても良い。
ただ、過去の経験はいつか必ず陳腐化する。
だから新たな挑戦は中長期的な収入の面でも大事になる。

稼ぐ仕事を何にするか
私の場合は、新卒採用を第三者で支援していたことが功を奏したと思う。

新卒採用の領域は、人事全般の業務から見ればニッチではある。しかし、業務としては半年〜1年ほどの期間を要する物で、毎年繰り返し行うもの。トレンドと共に手法は変動するが求める人材に向けた採用設計の本質は変わらない。

その領域の中で第三者だからこそ、様々な業種、企業ステージを支援することで、より本質に気付きやすかった。また第三者とはいえ、何か特定の解決策に落とし込まずに支援をできていたため、その企業に応じた採用計画や施策を設計できたことで自分の考えを広げることにつながった。

新卒採用支援でも、ある特定の解決策は得意と言える人は多い。

例えば、Wantedlyやnoteの記事編集などの運用代行、ダイレクトリクルーティングサービスのスカウト代行など。

何事も極めると横展開できるのだが、とはいえこういった解決策を限定した経験は部分の外注のため単価が上がらず、かつ、陳腐化しやすいためあまりお勧めできない。

どの領域でも同じことが言えると思う。例えば、SEOやSNSマーケティングなども合っているかはわからないが、検索エンジンのアルゴリズムが変われどユーザーに最適な情報を届けるという思想は変わらない。SNSのプラットフォームが変われどそのSNSにユーザーが求めるコミュニケーションを理解することは変わらないなどがあると思う。

狙ったキーワードの記事を量産できます。ライターのマネジメントもできます。
Instagramのアカウント運用ができます。

こういっただけではどうしても単価が上がりにくく、陳腐化しやすいのではないだろうか。

決して「この領域であれば誰よりもできる!」みたいな尺度を持つ必要はないし、測りようのないことで他人と競っても仕方がない。

大事なことは、本質を理解しつつどんな課題でも解決策がすぐに思いつくレベルになることかと思う。

2期目のテーマは自分個人における国境を無くす

さて、2期目。引き続き、事業をゼロから立ち上げる。そこに組織面から貢献したい。

その範囲を日本オフィスだけでなく貢献できるようにしたい。
振り返ると今までも日本企業、日本人に対して価値提供をしてきた。

それが今はその垣根を越えることができるチャンスがあるし、今はできていないことに課題を感じている。

最初は語学力。ここをなんとかしたいが、その先にはまだ越えるべき課題があると思う。そのためにもまずは語学。頑張ろうと思う。

さて、来年はどんな振り返りになっているか楽しみだ。

I'll do my best! Thank you!


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