夢十夜

(過去のFBの記事をこっちに転載してます)

第四夜

こんな夢を見た。
白ずくめの男たちがドヤドヤと我が家に押しかけ、ラジオにテレビ、電子レンジ、携帯電話にスマホ、パソコンやルーターを押収していった。「おい、これもだ」とネズミ撃退器まで段ボール箱に詰め込み、火炎放射器で焼却していく。これがレイ・ブラッドベリのリアル「華氏451」か、と恐怖した。
電波電磁波規制法が施行され、電磁波を発するものは全て使用が禁止されることとなった。使用のみならず所有も禁止されて、発見され次第没収焼却される。EVカー、つまり電気自動車もハイブリッドカーも没収だ。
「ジスプロシウムが検知されました」と白ずくめの男が私の書斎の机の引き出しからネオジム磁石を取り出した。「え?こんなものまで?」

事の次第はこうだ。
新型コロナウイルス騒動がひと段落ついた頃、発生源の追求が本格的になってきた。アメリカと中国の非難合戦がさらに激化する。その最中に、ある情報がもたらされた。この新型コロナウイルスはやはり人為的なものであり、その発生は全くの偶然でアメリカと中国で同時に開発されたという。アメリカのベル研究所と中国武漢のウイルス研究所で偶然にも同時に、インフルエンザウイルスに、ある周波数帯の電磁波を一定程度照射すると、突然変異を引き起こし、人体に有害な作用を及ぼすコロナウイルスに変容することが発見された、というのだ。両国ともに生物兵器への転用の研究を進める。時同じくして供給の始まった次世代移動通信システム5Gの電磁波が人体に何らかの悪影響を及ぼすことを中国ファーウェイでは掴んでいたが、情報の共有がなされていなかったため武漢のウイルス研究所では5Gの電磁波が危険であるという認識がなかったらしい。生物兵器と同時開発していたワクチンの開発が間に合っていないのに、ウイルスだけが市中に流れ出してしまった。いや、ウイルスを流布させたわけではなく、5Gの電波そのものがインフルエンザを新型コロナに変容させていたのだ。アメリカ、中国双方とも情報の隠蔽にひっきになるが、ラチがあかない。アメリカは中国由来説の主張をあきらめ、ここに来て、宇宙由来説を発表する。
トランプ大統領は「コロナの発生源を突き止めた。驚くべきことに宇宙人がもたらしたものであった。ロズウェルで落下しエリア51内で保管している未確認飛行物体内の生物組織から、新型コロナと同じゲノム配列が検出された」とツィートした。

「しかし、この話の核心はこれからなのだよ」と誰かの声が聞こえた。ん?

…と、そこで私は目覚めた。

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