フィルム・マニアックス

「期限切れフィルムの賞味期限」その2

期限切れモノクロフィルムの場合はどうか?
色は関係ないので、コントラストとか粒状性に支障が出るかな?…ってことで、

有効期限1995年3月のKodak TMAX100 ブローニーです。25年といえば、四半世紀前。
で、作例↓ロモグラフィーBelair(6×9)

フツーに撮れてます。現像はちゃんとTMAXデベロッパーを使っています。ネガはちょっと眠気なのでフォトショップでレベル補正しちゃってます。1995年のTMAXも星3つ。

次は1994年2月のKodak High Speed Infrared(HIE)2007年9月製造中止。

星を撮るために購入したが、使わずに放置。天体写真といえば、その昔は103aEというフィルムにR64フィルターでHII領を撮る、というのがトレンドだった。その後水素増感したTP2415に切り替わる。水素増感したTP2415も1本、デッドストックがあるので、後日レビューするかも…。
さて、ハイスピード・インフラレッド。カメラに入れたまま10年以上放置。こりゃ完全にダメだな、と思った。このフィルム、装填も取り出しもダークバックの中で行え、ってくらい光に敏感。赤外線に感光するのだから、そりゃそうだろう。カメラ中は暗黒が保たれるものの10年もフィルムを入れっぱなしでカブらないはずがない。現像もタンクで結構ラフにやってしまったのでカブりまくりも仕方ないな…と思ったが、あら、どうしたことでしょう!

まあまあちゃんと写ってる。が粒子は荒れている。現像液の選択を誤ったか?先のTMAX現像液の使い回しで、24℃6分30秒で処理。フィルムベースが曇ったグレーで透明にならない。こんな仕様だったかな…と記憶を戻すが、覚えていない。スキャンできたので良しとしよう。粒子が荒れて明治時代の雰囲気になった。
1994年のハイスピード・インフラレッド星3つ。

(追記)
25年ほど前に撮ったHIEのネガを発見。

上の①が今回のもので、下の②が25年前のもの。同じHIEだが、明らかにベースの透明度が違う。②はベースがクリアーだが、カメラの中で10年過ごした①のベースはグレーだ。最初定着不足か?とも思ったが、同じ現像タンクの中の別のフィルムはベースが透明にヌケていたので、やはりカブったのだろう。ただ、カブったお陰かテキトーにISOを設定してテキトーに撮った割にはそこそこテキトーに写っている。

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