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座ってレジ打ちしてはいけないの?

海外では椅子に座ってレジ打ちをしている光景をよく見る。
しかし、日本のスーパーやコンビニでそうした光景を見ることはほとんどなかった。
なぜなのか?

興味深いことに、47NEWSの記事にはこのように書かれている。

求人情報サイトを運営するマイナビが接客業務をするパートやアルバイトの男女300人と雇用主300人を対象にインターネットで調査した。すると、常時座って接客することが許されているアルバイトは23・3%にとどまった。一方で、73・3%の雇用主は「接客中にいすに座ってもいい」と思っていることも分かった。
 しかし、雇用主が接客中にいすに座ることを許可していない理由を見ると、「お客さんからの印象の悪化を防ぐため」が33・8%で最多だった。「なんとなく・特に理由はない」も25・6%あった。

47NEWS

「お客さんからの印象の悪化を防ぐため」というのが最多の理由のようだ。
どうしてレジ打ちの人が座っていると印象が悪いと思うのだろう?

「お金を払う方が偉い」から?

しかし、考えてみなくてもわかることだが、働いてくれる人がいるからこそ、我々はモノの提供も、サービスの提供も受けられる。

どれだけお金を持っていたとしても、供給が途絶えれば、何も手にすることはできない。

3.11の震災の時、私は東京にいたが、あっという間にコンビニやスーパーから食料品が消えていった。

もし、首都直下型地震が起きて、ライフラインがストップして、交通が寸断されて、外から全く物資が入って来なくなって、その上で、働く人が誰もいなかったら、東京に住む1000万人はどうなるだろう。

スーパーやコンビニで何かを買うと、店員さんは「ありがとうございました」と言う。
でも、客は何も言わない。

なぜ何も言わないのかを聞いてみると、「なんとなく・特に理由はない」と答える人が「25・6%」くらいいるのかもしれない。

日常の中には、このレジ打ち問題のように「なんとなく」という理由だけで、本当は合理的な理由なんか何もないのに、それが当たり前になっている習慣が他にもあるのかもしれない。

今まで当たり前とされてきたことに対して、疑問を持つことは大事なことだと思う。

新しい時代の扉は、そうやって開かれていくのだから。


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