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借金を抱える外国人

日本に住んでいる外国人の多くは、借金を抱えていることを知っていますか?
今回は、東南アジアの方たちの話をさせてもらいます。

今、日本には東南アジアの方たちが押し寄せています。留学生、技能実習生、エンジニア、特定技能など。日本は人材不足という大きな問題を抱えており、その問題を解決するための一つとして、外国人労働者をたくさん日本に招いています。

留学生でさえ、学校よりも先に、人手不足の工場などでのアルバイト先から決められ、そしてアルバイト先の近くにある学校に留学するという流れすらあるのです。アルバイトの受け入れ企業も人手を集めるのに必死ですし、留学生も実態としては出稼ぎ状態になっています。

こうやって、日本にやって来る留学生や技能実習生たちのほとんどが借金を抱えています。東南アジアの平均月収は2万円〜4万円ほどなので、まず日本に来るお金すらもないのです。そのほとんどの人たちは、身内や銀行から借金をして日本にやって来ます。その金額は50万円なんてザラで、100万円近く借金をするような人もいます。そして、その借金は日本で働きながら返済していくんですね。

しかし、その返済も決して簡単なものではありません。いくら日本の方が給料が高いとはいえ、日本企業も外国人労働者に対して高い給料を払うところはほとんどありません。どこも最低賃金が当たり前で、それより少ない給料しか払っていない企業もいます。手取りで10万円にも満たない給料で、毎月借金を返済しながら日本での生活をしていく。どう考えてもキツいですよね。

こんなキツい生活をどう乗り切っているのか。それはひたすら節約をすることです。食費も極限まで抑えて、ろくに遊びに行くこともなく、会社と家の往復の毎日。留学生も同じです。学校が終わってから遅くまでバイトをし、学校の授業は寝てしまい、そしてまたバイトへ行く毎日。

本人たちは稼ぎに来ているという自覚があるので、仕方ないという気持ちで日々を過ごしています。でも、本当にこれでいいのでしょうか。

本人たちも仕方ないと割り切りながらも、「給料が安い」「日本はつまらない」「母国へ帰りたい」などの、いろいろな声が聞こえてきます。

こんな日本のままで本当にいいのでしょうか。日本の人手不足問題を解決するために、外国人が働きに来てくれています。もちろん、外国人も稼ぎたいという想いがあるのでWin-Winの関係ではあります。しかし、外国人を安く雇える労働力としてしか見ていない日本企業が多いことも事実です。そう思っていなくても、そう思わざるをえない現状があります。

外国人も出稼ぎに来ているとはいえ、せっかく日本に来ているわけなので、たくさん遊んでほしいし、たくさん買い物してほしいし、たくさん友達を作ってほしいし、たくさん思い出を作ってほしいと僕は思います。

それが出来ない状況にある日本は本当にヤバイと思います。ろくに外国人のサポートもできない、給料がまともに払えない企業で溢れかえっているわけですから。

しかも、この状況が続くと困るのは日本です。これから日本の人口は減っていく一方で、人手不足にこれからも困り続けるのは日本の方です。逆に、東南アジアは今ものすごい勢いで発展している途上国です。どんどん人口も増えて、どんどん経済発展もしていくことでしょう。そうなった時に、わざわざ借金してキツい思いをしながら日本で働くことを選択する人がいると思いますか?そして、今の現状を見ている次の世代の人たちが日本を魅力的に感じるでしょうか?

今既に、二度と日本に行きたくないと言っている人もいます。テクノロジーが発展していけば、人が働かなくても成り立つ経済がやってくるかもしれません。そうなれば人手不足も一気に解消されるかもしれませんが、その未来はまだすぐにはやってきません。まだまだ人手が必要な時代は続きます。

日本は、外国人を受け入れる体質を一刻も早く作らないといけないと感じています。もちろん、日本の素晴らしい文化や習慣は残しながら、多少は犠牲も伴うと思います。でも、日本は変わらないと、ますます世界から置いていかれる国になるのではないかと危機感を持っています。

まずは、日本は借金を抱えている外国人で溢れかえっているという現実を知ってもらって、外国人に対する見る目を少しずつ変えていってほしいと思います。外国の地で、世界一難しいと言われる日本語を勉強しながら働いているわけですから、優しい目で見守ってほしいです。

僕は、日本が外国人と共存できる国になれば、世界から人が集まるようになり、本当のグローバル大国になれるのではないかと考えています。

そんな未来を実現させるために、僕は毎日外国人と連絡をとり、お金と時間のある限り、技能実習生や留学生と会うことを続けています。
遊びに行くお金が無い!と言われたら、僕が家まで行ってあげたり僕が遊びに連れて行ったりします。
日本人の友達がほしい!日本語を勉強したい!と言われれば、ビデオ電話をしたり直接会いに行ったりします。
この活動も最近は限界を感じることがあるので、YouTubeも始めました。より多くの人の力になるための手段です。

少しでも多くの外国人が、日本に来てよかったと思ってくれるように、これからも日々の小さな活動を続けていきます。

素晴らしい日本の未来を信じて。

#コラム

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