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5年前の入社試験問題

 オフィス結アジアの2014年入社のスタッフ、彼女が入社した時の試験問題がこれです。

 入居しているビルのトイレの張り紙を見て、自分の考えをプレゼンするというものです。
 考える時間は2時間。その後、1分間で何をどうプレゼンするかを説明し、その後15分間で実際にプレゼンしてもらうというものでした。

note 入社試験.002

玉半ビル張り紙

 同じ張り紙を見ても、注目する場所、思うこと、考えること、その後の行動も、みんな人それぞれ。それを知ってもらうため、そしてプレゼンの後に意見を交わすことができるかどうかを知るため、のものでした。この課題自体に正解はないです。

 知恵を絞って、いろんな意見を出し合い、より良いものを作り上げていく大事な仲間となりました。当時は全然プレゼンできる感じではなかったけど、いまならいろんな角度や立場で考えて、1つではなく何種類ものプレゼンをしたいというだろうな。しかも止まらないに違いない。:-)

 彼女は会社とは別に、CSI(Communication for Smile and Innovation)というNPO活動を始め、病気や障害のために自分の声でお話しがしづらい子どもやご家族の相談会もしています。私も時々参加していますが、ウイルス騒ぎで集まって開催できないとわかったらオンラインでやってみるとすぐに切り替える柔軟性、それはとても素晴らしいなと思いました。

 そして、いよいよ彼女はオフィス結アジアを卒業します。あぁその日がきてしまった。😢

 仕事も安心して任せられるようになってきたし、意見を出し合い知恵を出し合い、楽しく仕事を広げることができました。そうしたらいなくなってしまう。。。

 よく相談会で私はお母さんたちに「いつまでもお子さんと一緒にはいませんよねぇ。この子たちが将来一人暮らしするために必要な力をつけるのを一緒に応援しましょう!」って言うけど、子離れできない親は多いんです。あぁ、もしかして、社員に対して同じ状態になっていた?

 子どもに食事でナイフとフォークの使い方を教える時、練習のためにポークソテーをナイフとフォークで食べさせたら上手にできるようになった。でもいつも食べるのはポークソテー。それじゃぁ広がりがないですよね。何を食べるのかは自分で決めていいってことを教えておかないといけない。

 会社の仕事も同じで、私のやり方を教えて覚えるだけだと、私のコピーを作ることになります。そしてコピーは劣化するものです。そうではなく、オフィス結アジアでは、何をどう考えてこの仕事をしているかということを、しつこいくらいに話して伝えてきました。理念を共有することが大事。やり方はいろいろあるけど、理念がぶれてはいけないから、そこの共有に時間をかけてきました。

 3月のCSIの活動記録が note に書かれていました。大事なことを書いているな、なるほど、勉強になると思ったので、シェアします。彼女はICTや福祉を目指してオフィス結アジアに入社したのではないのに、重度訪問ヘルパーの資格を取ったり、失語症者向け意思疎通支援者の講習を1期生として受けたりと、どんどん翼を成長させていきました。そして、オフィス結アジアの外の世界に向かって羽ばたいていくことになりました。応援してます。オフィス結アジアはCSIを頼りにしています。

 https://note.com/npocsi/n/n91494d60328d


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