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青葉賞をいただいた発表と解説

 6月29-30日に開催された第46回日本コミュニケーション障害学会・学術講演会で、一般演題発表をしました。

言語コミュニケーションが困難な人とのコミュニケーション機器利用にみる
五十音の呪縛

 この発表に 青葉賞 をいただきました。大会長がおっしゃってくださったように、限られた人による選考ではなく学会参加者の投票によって選んでいたことがとても嬉しかったし、名誉であり責任あることと緊張しつつもじーんとしています。

 新型コロナの影響を考えて学会は急遽Zoomを使ったオンライン開催でした。学会期間後の追加イベントで青葉賞受賞が発表され、再演の機会をいただいた時のスライドを公開します。(発表後にスライド中一部画像を非表示にしましたが音声は同じです。)

 動画には音声が入っていますが、字幕を入れたスライドにしてありますので音声なしでもご覧いただくことができますが、指伝話の音声も聞いて欲しいなと思います。😊

 以下、発表内容についての補足します。

文字盤について

 発表の最後にも言いましたが、文字盤ではだめだと言っているわけではありません。何かを尋ねた時のその人の返事は、その人が本当にそうしたくて言ったのか、そこを考えなければ間違うと思います。

これに関しては、私のnote、
言葉にしたものは、本当の意思か?
はい・いいえで答えられる質問の仕方について
も是非、ご一読いただければと思います。

 もしかしたら、その人も本当の返事がわからない状態かもしれません。迷っているかも、悩んでいるかも、不安に思っているかもしれません。そこに寄り添って一緒に考えるのがコミュニケーションだと思います。

 「はい」という返事だって、「はい!喜んで!」「はい、不安ですけど」「はい、やればいいんでしょ!」「はい、はい、まいったな」「はい、はーい」といろいろです。それをはっきりしろ!というのではなく、はっきりしない思いを一緒に考えるのがコミュニケーションですよね。

青汁について

 スライドの中に、「ジュース飲みますか?」と聞かれ、「はい」と答えたら青汁をだされた、という会話例があります。

 これを見て「期待していたオレンジジュースでなくて青汁だったらびっくりしたということですね?」と思うかもしれませんが、それもそう決めつけてはいけないことだという例です。

 「ジュース飲みますか?」と聞かれた時に何を思うでしょうか。
「前回飲んだ生グレープフルーツジュース美味しかったな、今日もそれかな😙」「子どもはジュースで喜ぶって決めつけないでよね💢」
「今日は温かいものがいいなぁ💕」
など、いろいろ考えられると思います。

 青汁ってまずいという印象がありますよね。飲み干した後に「あ〜まずい」って逆説的な表現で興味を持ってもらうCMもありました。でももしかしたら、その人は大好きかもしれません。「大好きだとわかって出してくれたらとても嬉しい。嫌がらせのつもりで出されたけど実は好きなんですぅ。でもその嫌がらせというのが嫌な感じです。」と思うかもしれません。

 相手のことはわかりません。好きなジュースだって、いまは飲みたい気分でないかもしれません。だから、いまどうかなぁ?って思いながら話しかけることが大事だということを考える例でした。青汁の悪口ではありません。すべてはコミュニケーションのきっかけだと思います。

研究所について

 結ライフコミュニケーション研究所はどんな活動をしているの?というご質問もいただきました。

 人生にとってコミュニケーションは大切だということを、みんなと共有するために、講演活動、勉強会の開催、支援活動、コミュニケーションに関するコンサルテーション活動を行なっています。

 新型コロナ発生以降、講演会はすべて延期・中止となりましたが、ZoomやFaceTimeを使ったオンライン訪問・相談活動を少しずつ行なっています。

 みなさまからいただいた寄付をもとに、支援制度の枠組みに入れなかった子どもたちへのサポート、言語聴覚士など専門家とともにコミュニケーション支援活動も行なっています。一方的な上から目線の支援にならぬよう、一緒に考えることを大切にしています。研究員として、筋ジストロフィーやミオパチー、事故による四肢麻痺の人など、コミュニケーションの大切さを実感してきた仲間とともに、日々考えています。

 「まろやかなコミュニケーションを深め、人と人のこころの「結」をみのらせることをめざす。」が研究所のテーマです。コミュニケーションの「まろやか」さってなんでしょうね。それを考えることからスタートした活動です。

 私のnoteでご支援をいただいたお金は、研究所の活動に役立てさせていただいています。ありがとうございます。

日本コミュニケーション障害学会について

 今回の大会は仙台での開催予定でしたが、新型コロナの影響を考え、学会2ヶ月前に急遽Zoom開催にする変更を決定し、0から準備をしなおしてのオンライン開催でした。そして学会はプレイベント・ポストイベントも好評で、大成功だったと評価されています。

 私は、以前ある学会の事務局を会社でお手伝いした経験があり、その準備は2年かけ大変だったことを知っています。今回わずか2ヶ月で仕切り直した実行委員の方々は本当にすごいと思います。やると決めて、その目標に向かって一致団結したチームの動きは、まさに臨床現場でも必要なこととして参加者全員に伝わったことと思います。

 Zoomとかわかんないしなぁ、グループミーティングとかちょっと苦手、という人が多い中、説明書を配ったり、練習参加がしやすい環境を作ったり、オンライン懇親会の前にお誘いのメールを送ったりと、細かい気遣いの多い学会でした。私はZoomでの学会発表は初めてで、準備不足だったし休んでしまおうかなと思っていましたが、事務局のみなさんのサポートによって参加することができ、こうして青葉賞をいただくことができました。感謝しています。

 これからも、知恵をしぼって活動していきます。よろしくお願いします。
 ありがとうございました。


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いただいたサポートは、結ライフコミュニケーション研究所のFellowshipプログラムに寄付し、子どもたちのコミュニケーションサポートに使わせていただきます。

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一般社団法人結ライフコミュニケーション研究所 理事・研究員。難病や障害でことばでのコミュニケーションが難しい方たちと、ICTを活用し一緒に語り・考え、まろやかなコミュニケーションを深め、人と人のこころの結をみのらせることをめざす活動をしている。指伝話のオフィス結アジア 代表取締役

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大切なことは、機械を使うことではなく、それを機会として様々なことが広がっていくこと。コミュニケーション機器の導入に際して考えるようになったこのテーマを一緒に考えるきっかけとなるマガジンにしたいと考えています。

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