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指伝話とiPadのスイッチコントロール

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iPadで使うコミュニケーションアプリ指伝話(ゆびでんわ)、そしてiPadのアクセシビリティ(スイッチコントロール等)に関する情報をお伝えします。技術的な内容、考え方、利用の仕方…
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#機械ではなく機会

指伝話プラス: ユーザさんの声

指伝話プラス: ユーザさんの声

 癌の手術をし、声を失った方を訪問した時の話しです。

 その方は、癌の手術をされました。家族との会話を筆談でするためにiPadを購入したそうです。最初はよかったのですが、だんだんじれったくなって殴り書きになり、そうすると家族は読みづらいからイライラし、伝わらないからイライラ...。2年経って、iPadを使う頻度はぐっと減ったそうです。

 そんな時、他の科の先生に教えてもらったからと指伝話プラス

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正解はひとつではない...

正解はひとつではない...

 最近人気の、外国語を使った教材シリーズです。

 ?のところに入る文字を、選んでください。

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

 そう、どれも正解です。😎

 どれを選んでも正解なのは、「ぶぶー、違います」と言いたくないから。興味を持ってやりだしたのに、いきなりテストで試すだなんて、あまりに楽しくない。最初から間違ったものを選んで「ぶぶー」って言われたら、「ぶぅ」って言って「もうやらない

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指伝話メモリ: ふじキュン♡危機一髪ゲームをオリジナル化する

指伝話メモリ: ふじキュン♡危機一髪ゲームをオリジナル化する

 指伝話RTにも入っている ふじキュン♡危機一髪ゲーム は、指伝話メモリで作られたカードセットです。ゲームといってもシンプルなものです。

 画面に表示されたふじキュン♡の絵を順番にタップして消していきます。

 どこかに1ヶ所、当たりが隠れていて、そこをタップするとドーンと大きな絵が表示されます。

楽しみ方いろいろ当たり? はずれ?
 二人で交代でタップしながら当たりを探すゲームですが、そもそ

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絵カードの余白

絵カードの余白

 この絵カードは、「同じ色の果物はどれ?」という三択の問題のカードです。

 タップすると、白黒の絵に色がつくようにしてあります。
(作り方は、「指伝話メモリ:タップすると画像が変わっていくカード」を参照してください。)

 これを岡山の講演会で紹介した時の会場の反応は

「岡山では桃は白ですけどね。」

 がーん 😱  白桃、ですよね。。。やっぱり。。。

 決めつけてはいけない。これは人生の

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声でお知らせするアラームアプリ・指伝話ぽっぽ

声でお知らせするアラームアプリ・指伝話ぽっぽ

(ぽっぽ!)
おはようございます。今日も良い一日でありますように。
(🎵〜)

声で伝えてくれたらわかりやすい 指伝話ぽっぽは、iPhone/iPadで使う、流暢な声でお知らせをするアラームアプリです。

 多くのアラームアプリは、電子音や音楽でお知らせします。「ピピピッ」って音が鳴っても、寝ぼけた状態ではそれが何のアラームだったのかわからない、いや、アラームだと認識すらできないほど寝ぼけている

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指伝話とホットケーキ

指伝話とホットケーキ

 2016年7月に「ゆびでんわタイムス Vol.2」に書いた文章ですが、いま読み直しても同じ気持ちです。製品名など更新したバージョンです。

小麦粉、卵、牛乳といえば? 「小麦粉、卵、牛乳といえば?」と問えば、「ホットケーキ!」と元気な声で返事があります。

 子どもの頃、母が朝食にクレープを 作ってくれました。バターたっぷりの味はいまでも覚えています。大 人になってからは娘たちのために ワッフル

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講演会セット

講演会セット

 「ICTは機械ではなく機会です」をテーマに、講演会でお話しすることがあります。挨拶をし、自己紹介、最初の話題のあたりまでは、指伝話を使ってお話しします。

 こんな感じです。

 指伝話を使って話しをすると「あぁ、この人はこう頭ガンか何かで声がだせない人なんだ」と思ってじっと聞いてくださる方が多いです。途中から自分の声で話し始めると「あちゃー、だまされたー」って言う人もいますが、だましたつもりは

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画面を見ないでスイッチで操作する指伝話メモリの使い方

画面を見ないでスイッチで操作する指伝話メモリの使い方

 CSI(Communication for Smile and Innovation)の相談会に参加したら、目が見えず、お話しすることがでないけど、聞くことはでき、顎でならスイッチを押せそうな青年がご家族と一緒にいらっしゃいました。指伝話メモリを使ってみるまでの準備をその場で行なった内容です。

どんなことをしたいか?
 いろんなことをしたいと思ってらっしゃるのは間違いない。身体に障害を負うまで

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口文字の練習に指伝話文字盤を使う

口文字の練習に指伝話文字盤を使う

 コミュニケーション機器を使わない意思伝達の方法は、透明文字盤と口文字が知られています。

口文字 口文字にもいろいろな方法がありますが、一般的には、話す人が「あ・い・う・え・お」の口をして段を示します。それを受けて介助者が、例えば う段 であれば「う・く・す・つ・ぬ…」と順番に言っていき、選びたい文字の場合に目などで合図して伝えます。

 口で段を示さず、段も読み上げて指定してもらう方法もありま

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ALSの大神さんからのメッセージ

ALSの大神さんからのメッセージ

 誕生日のお祝いにと、ビデオメッセージが届きました。送り主の大神さんは7つ年上の先輩。45歳の時にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されてから17年になるそうです。

 1年前の展示会で指伝話ブースにお立ち寄りいただいたのがきっかけで、iPad&指伝話を知っていただきました。

 私の誕生日にメッセージを送ってくださいました。わずかな右手の動きを空圧スイッチに伝え、その信号でiPadを操作していま

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サンプルカードをみた時の反応

サンプルカードをみた時の反応

 「右側半分、ど〜れだ?」という指伝話メモリで作ったサンプルカードセットがあります。野菜を半分に切った左側を見せて、右側を選んでもらいます。
 これを展示会で見てもらった時、大人の多くは迷わず、そして急いで正解をタップします。

 でも、このカードは、正解ではないものを選んだ時が楽しいんです。:-)

 「これじゃぁ、トマネギ!」

 左がトマト、右がタマネギ、それならトマネギ。そう、これは正解な

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