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中小企業診断士・R5年度2次試験事例Ⅰ・84点再現答案

「ふぞろい」が出版されるまで、令和6年度の中小企業診断士試験を受験する方のお役に立てばと思い、高得点であったR5年度2次試験の事例Ⅰの再現答案を作成しました。

得点結果は、事例Ⅰ:84点、事例Ⅱ:62点、事例Ⅲ:68点、事例Ⅳ:65点の合計279点でした。ちなみに事例Ⅱで話題のサブスクは書いておりません。

第1問

統合前の A 社における①強みと②弱みについて、それぞれ 30 字以内で述べよ。

再現答案

【強み】厳選した原材料、看板メニューの開発力、接客問題点の自己解決力
【弱み】原材料の仕入れが不安定、原材料の高騰、地元顧客の高齢化

振り返り

YouTubeで公開されているEBA解説動画を視聴して、弱みで書いた「原材料の高騰」は脅威だったなぁと感じました。原材料の高騰ではなく、「地元顧客の高齢化と新規開拓力の弱さ」としておけばもっと良かったかなと思いました。

第2問

A 社の現経営者は、先代経営者と比べてどのような戦略上の差別化を行ってきた か、かつその狙いは何か。100 字以内で述べよ。

再現答案

先代の総花的なメニュー展開に対して、蕎麦への資源の選択と集中を行った。狙いは新規メニュー開発力強化と厳選した原材料による差別化・高付加価値化。ターゲットの絞り込みによる専門性の向上と収益性の向上。

振り返り

「〇〇な先代と比べて△△した」「□□で差別化した」「狙いは●●による収益性の向上」という構成を考えました。

総花的なメニューに対して、蕎麦で差別化したという文章を作りました。文章を作った後に見直してみると、ファミリー客に絞ったことに触れていなかったので、「ターゲットの絞り込み」を無理やり入れました。

今、冷静に振り返ると下記のような文章にしておけば良かったかなと思います。
「先代の総花的なメニュー展開や規模の拡大に対して、蕎麦にメニューを絞りファミリー客への差別化集中戦略を行った。狙いは専門性を高めて、厳選した材料・メニュー開発力強化の高付加価値化による収益性の向上」

第3問

A 社経営者は、経営統合に先立って、X 社のどのような点に留意するべきか。100 字以内で助言せよ。

再現答案

留意する点は①客単価を抑えて顧客回転率を高めるため接客やサービスが省力化されている点②厨房・接客・管理業務の横のつながりが少ない点③駅構内の大手外食チェーンとの価格競争④仕事がきつく離職率が高い点

振り返り

「どのような点に」と聞かれているので、「〇〇な点」で箇条書きしていこうと決めました。11段落目と12段落目からコピペしました。

第4問(設問1)

A 社と X 社の経営統合過程のマネジメントについて、以下の設問に答えよ。
どのように組織の統合を進めていくべきか。80 字以内で助言せよ。

再現答案

①A社の接客・厨房・管理リーダーにX社の業務も統括させる②A社とX社の全体の経営ビジョンを明確化する。チームとして助け合う土壌を作り帰属意識を高めて組織を活性化。

振り返り

この問題は難しいので正答率が低いと予想し、部分点狙いで行こうと決めました。組織文化レイヤーと人事レイヤーから1つずつ答えておけば、大きく外さないだろうと考えました。また、文章の締めには帰属意識や組織活性化を書いておけば、何点か貰えるだろうと考えました。

組織文化レイヤーは「ビジョンの明確化」で一体感の醸成、人事レイヤーは「配置転換」でA社のリーダー層にX社を統括させることを考えました。

EBAの動画を視聴して、①の人事レイヤーの方は、事業継承っぽく「補佐人材の接客リーダーにA社を任せて、A社長がX社を統括する」にしておけばなお良かったかなと思いました。

第4問(設問2)

今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から 100 字以内で助言せよ。

再現答案

X社の仕入れ先の中堅食品卸売業者から地元産の高品質な原材料を仕入れて地元名を冠したメニューを開発しX社の立地・A社の接客ノウハウを生かして外国人観光客や若者向けの事業を展開し差別化・高付加価値化を図る

振り返り

「地元産の原材料とメニュー開発力」、「X社の立地とA社の接客力」のシナジーを書こうと思いました。事業内容について深掘りするとドツボにはまるので、外国人観光客&若者向けの事業を行います!とさらっと書くことにしました。

最後に

私は令和4年度の2次試験は52点・49点・51点・72点とめためたでした。令和5年度はEBAの通信講座で学習を行いました。「2次試験って何を書いたらよいのか分からない」と感じている方は、EBAの江口先生に賭けてみることをお勧めします。EBAはゴールデンウィークぐらいに合格者の祝勝会も実施してくれます(通信生も含めて)

あと、EBAは事例Ⅳについての考え方が独特であるので、事例Ⅳの基礎力を向上させたい方には「TACの2次事例Ⅳ特訓」がお勧めです。

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