見出し画像

店舗におけるカゴの効果

売り場作りを見直す機会がありました。
お客さまはどのような動線で動くのか、どう売り場を配置したら購入しやすいのかと様々な検証を行っていました。

その中で、あって当たり前ながら、非常に大切な買い物カゴの存在意義の深さについて学んだので記事にしてみます。

買い物カゴがなかったら


買い物カゴなしで一人あたりで持つことができる品数は2〜3品と言われています。

とある研究においては、買い物カゴ持って店内を周る人と、買い物カゴを持たずに店内を回る人ではコンバージョンレートが4倍違うという研究結果も。

そこで来店者全員にとりあえず買い物カゴを持たせただけで、売り上げが35%も向上したというのです。

参考サイト:

あるお店では、シニア人材を雇い、入店したお客様へカゴを渡す仕事を任せたそうです。
こうすることで、お客様目線に立つと、非常にサービスの良いお店という印象が付き、お店の目線に立つと、売り上げが向上するという一石二鳥の施策です。

買い物カゴの適切な配置場所は?


入店者というのは、入店直後にはまだ買い物をする心の準備ができていません。

入店直後の歩行スピードは、店外を歩いているスピードと変わらないので、入り口に置くのは適切ではないでしょう。買い物に関心が出る、入り口から2m付近の設置が効果的です。

また、右利きの人が多いことを踏まえ、カゴは通路の右手に設置します。
もちろん、理想は両サイドです。

ただ、カゴの設置は入り口だけではありません。
店内巡回中に購買意欲が出ることもありますので、店内には何箇所もカゴを設置すべきです。
特に売れ筋、見せ筋商品付近はマストです。

最後に、買い物カゴを取りやすくする工夫も必要でしょう。
よく買い物カゴの一番上を斜めに置いたり、カゴの中にチラシを入れてカゴを取らせる工夫をしているショップもあります。

自分の店では買い物カゴを追加購入し、設置場所も増やしました。
手に商品を持っているお客様がいれば急いでカゴをお渡ししてます。

もちろん行っている施策はこれだけではありませんが、売り上げ・客単価も上昇傾向です。
買い物カゴについて深く考えたことがない方は、嘘だと思って、ぜひ見直してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?