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釣れないルアーをつくる意味〜zaccoTUMIKIとは?〜


 私のルアーメイキング(ミノー、クランク)の基礎になっているのがzaccomethodTUMIKIなんでふ。
これは本当に良いルアーだと思うんです。自分で自分を褒めたい!なんと慣れれば約20分でできる。このルアーは引き算で出来ている…。

作り方は
セリアで2本組の角形の棒を切る。
リップの溝を切る。スクリューアイをいれて、錘をつける。そして、ジェルネイルコーティングする。約15分でここまでできる。


 何かを成し遂げる時に、初めからうまくいく事は難しい。普通は初めて乗ったガンダムでザクを倒せる事はほぼ無いし、初めて剣を握ってわけわからん紋章が出たりはしない。バスケ部のゴリラみたいなキャプテンからダンクを決めることは出来ないのです。試行錯誤の末にやっとこ習得できる。完成までの全行程を滞りなくパーフェクトに行う事は難しい。こだわったら完成はないと思う。そして完成するまでちゃんとできたかわからない。完成までのクールは2週間?1ヶ月?わからないけど数日かかるらしい。

 そこで、私はルアーを作る過程や意味を分解してみた。とにかく試行錯誤できる方が近道じゃないかと考えた。とりあえず作って、泳がせる。うまくいかない事は何度も試す。とりあえずの完成を何度も繰り返す。優先順位を考えて、近々必要のない要素はとりあえず置いておく。

 ルアーをハンドメイドする時、何を目指すだろう。やっぱり、釣れる、カッコいい、綺麗、リアル…など、ネットや雑誌で見た煌びやかなルアーを作りたいと思うはず。

 しかし、現実は甘く無い。材料費も馬鹿にならないはずだ。買った方が安く、失敗作がどんどん増えていく。設備もエアブラシや塗装ブース、乾燥ブースなど本格的にやるにはとにかくハードルが高すぎる。

まずは、ルアーがルアーとして使える機能を与えられるかどうか?だと思う。

#zaccoTUMIKI は引き算のルアーです。1番シンプルなルアーなんです。ハンドメイドルアーがルアーである事の芯を残して、外側を可能な限り余分を削り取っている。いや、むしろ芯まで少し削っている。

自分で作れる、泳ぐ、その2つのみに特化している。魚釣りの最も大切な目的である「釣れる」という事に関してまで、“ひとまず”無視している。もちろん見た目はとっくに無視している。

(ちなみに、私のルアー作りの優先度は、、、
作れる→泳ぐ→釣れる→美しい ということにしている。)

 ルアー作りはハードルが高い。ひと目に出すということは、見た目で「これ売れるんじゃ無いの?」とい言われ始めるレベルからが入り口なのか?とすら感じる。

 では自分が楽しむためのルアーならどうか?
まず作れることと、泳ぐこと。この2つがあれば次につながる。そして、もしかしたら釣れる。魚は人間の見た目と同じく見えているかはわからないと思う。感じ方や美意識は人それぞれだし、国や文化や年齢でも変わる。じゃ、生物としの分類も、住む場所も全く違う魚と考えると、ルアーがどう見えてどう思うかなんて結局はわからない。美しさは魚を釣るには最後でいいと思う事にした。人を釣るために必要な要素なんだと思う。


#zaccoTUMIKI はとりあえず泳ぐルアーを、最速でつくるために作ったルアーです。慣れてきたらTUMIKIをトリミングすればさまざまな形に変化する。ハンドメイドルアーのips細胞だと思っている。ウッサでも、マジックジャークでもニョロでもなんでも、とりあえず応用で作れます。TUMIKIを削れば中に入っている。始めはリップの角度や長さ、錘の位置など、当てずっぽう、適当で良いと思うのです。そこから試行錯誤すれば良い。頑張れば1時間に3回ウエットテストできる。経験値を上げるには一番だと思う。

ドングリトップウォーター


#zaccoTUMIKI を基にして、売っているルアーのレプリカもできます。なんでもルアーにできるようになると思う。ドングリだってルアーにできる。

 もしもルアーを自分で作りたいと思っていたら、zaccoTUMIKIから初めてみたらどうだろうか?
100均の桐材 100円
ホームセンターの針金 200円
1mm厚のペット樹脂板 500円
ガン玉 100円
ジェルネイルのトップジェルとUVライト 100円プラス300円(ダイソー)〜4000円程度から

なければマニキュアのトップコートやニスでもよい。乾くのを少し待つだけだ。泳がせるだけのテストなら無塗装でもできます。

作り方の動画はYouTubeにあるんだけど、もう少しみやすいのを作ろうと思います。

楽しもう!!

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