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ルアーメイキングとお味噌汁

 インチキハンドメイドルアーを作っているんですが、インチキなものです。全く適当に作っています。最近は、売ってるルアーの雰囲気コピーをしていて修行してますけど、一応テキトーに行き当たりばったりで作っています。

 何が適当かって、大きさ、リップ、重さなどなど、測ったりモニタリングしない。ことごとく測らない。メモらない。すべて現物合わせ。最近は木の長さは測ってる。約5センチとか。リップ角度は測ってない。リップ素材は勿体無いのてわ2.5cmで切ったりしてるけど、まぁ素材の時は測りますって感じです。ルアーも椅子に座ってからなにを作るか決めることも多い。

 完成したボディも測ったほうがいいし、ウエイトがどうとかもメモしておいた方がいい。でもあまりしたくない。そもそも鉛やタングステンのウエイトは大半が決められた既製品を使っていると思う。パターンはある。だから、なんとなくウエイトに合わせてボディを考えるとおおよその見当がつく気もする。

 なぜ測らないかというと、目見当でパッと作りたいからなんです。何となく木を手に取って、なんとなく作ったルアーで思い通りの泳ぎをする感じになりなりたいんです。

 何か物事をするときに、職人はいちいち測ってないと思う。

 つまり、お味噌汁作るみたいに作れるんじゃないかと思うんだよね。味噌何グラム、水は何ccとか測らないし、味見全くしなくても大丈夫で、ジャガイモにも何となく火が通ってる。
ワカメを入れた日には味噌を雰囲気でちょい減らす。

 こんな感じにルアーを作れたらいいなと思う。

 バルサの比重計算とかしてる人をSNSで見たけど、こだわる人は本当にこだわるんだね。本当にすごいと思う。ただ、、、それは本当にレベルが高いもこだわりだし、繊細なものだ。それはそれで本当に素晴らしい取り組みだし、自分にはできない。難しすぎる。そもそも、繊細に作ったとしてそれに準ずる繊細な加工はさらに難しい。塗装も難しい。難しいものをクリアする喜びはあるとおもうけど難しい過ぎる。筋張ったキャベツは火を通す時間を増やせばいいと思うし、食べられない程の部分は見てわかると思っている。ネギの緑と白のどの辺まで食べられるかは自分次第だと思う。

 はじめに作るのならハードルがとことん低い方がいいと思っているので、私の場合はひとまず泳げばいいやと思ってる。繊細さは本当の止水の中でデータを取ると変わってくると思うけど、完璧な止水はなく、少しの流れはある。それに、生き物はシンメトリーに見えても皆アンシンメトリーなものだ。

(スプーンの重さの場合、自己満足で測って重さを合わせてるけど…工業製品みたいには作れない。それぞれ個性は出てくると思うので、それぞれの違いを見て色を決めてる。)

 誰もが簡単に作れるルアーを目指している。誰もが簡単に作っても色々なタイプがあるし、その人のカラーが出てくると思う。

 お味噌汁を作るように、ルアーを作れたらいいなとおもう。誰でも、簡単に。どんな材料でも何となく泳ぎ、魚が気が向けば食べる。そんなルアーで自分としては良いと思っている。プロじゃないしね。

楽しもう!

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