北別府学に捧ぐ・・・

広島東洋カープの初優勝に魅せられて、それ以来、カープファンだ。
一貫して選手を発掘し、育てる球団の方針は、今になってもぶれることはない。そこがまたいい。ただ、それでも当時、ドラフト１位に「北別府学・投手・都城農」を指名した時は、ひっくり返りそうになった。一体、それは誰なのか、何者なのか。現在のようにネットもTVも交通網も十分でない時代、中央で活躍していない選手は、何の情報も無いのだ。逆を言えば、そこはスカウトの腕の見せ所でもある。カープはその後も、ドラフト１位で「隠し玉」を指名し、成果を上げてきた。その後の北別府学の成績を見れば、このドラフト１位が間違っていないことを証明している。カープのスカウトに脱帽。北別府学を説明するなら、メジャーリーグのマダックスを連想してくれれば、それで十分だ。一糸乱れぬ投球ホームから、正確無比のコントロール。その投球は本当に美しかった。合掌。