見出し画像

F1とファッションとドメインと ②

日本人のF1ドライバーが誕生しました。2021年シーズンから新しくF1に乗る日本人は、20歳の青年、角田裕毅(つのだゆうき)選手です。ネットニュースでは、小林可夢偉選手以来7年振りの日本人ドライバーらしいです。

角田選手が所属するのは、Scuderia Alphatauri(スクーデリア・アルファタウリ)というイタリアのチームですが、メインスポンサーであるAlphatauriは、エナジードリンク「レッドブル」が運営するファッションブランドです。

ファッションブランドのアルファタウリのウェブサイトは「alphatauri.com」ですが、F1の車体には「alphatauri.fashion」とあります。alphatauri.fashionでアクセスすると、alphatauri.comに転送される仕組みになっています。

では、なぜF1の車体ではalphatauri.comでなくalphatauri.fashionと掲載したのでしょうか。

ここからは、もちろん私の主観ですが、マーケティングの要素が大きいと考えます。以前、Scuderia Alphatauriのピエール・ガスリー選手がF1レースで優勝した際にも記事にしましたが、運転中のガスリー選手を写すカメラには、ステアリング(ハンドル)に書かれた「www.alphatauri.fashion」が入り込んでいました。

角田選手の画像では、ドライバーシートのすぐ横に「alphatauri.fashion」と書かれているのが分かります。

alphatauri.comではなく、alphatauri.fashionにする事で、アルファタウリがファッションブランドである事が直観的に伝わるのではないでしょうか。

今、日本でアルファタウリと聞いて、ファッションブランドだと分かるのは、おそらくF1ファンくらいだと、個人的には思います。ですが、今回、角田選手がScuderia AlphatauriのF1ドライバーになったことで、日本の多くのメディアでアルファタウリというブランドを目にする事になるでしょう。

スポーツチームや選手を通してブランドを見せる事は、マーケットへの浸透も早いのではないでしょうか。

Googleで「アルファタウリ」と検索すると、現時点では1ページ目はすべてScuderia Alphatauriと角田選手関連サイトが掲載されますが、ファッションブランドのアルファタウリが検索上位となる日も、それほど遠くは無いのでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?