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何でも推していいわけじゃない

僕には推しがいる。プロ格闘ゲーマーの「ネモ」である。推しとは言っても特に貢ぐでもなく、配信を見るだけだが、なんとなく大会で活躍してしてほしいといった気持ちや、ほかの人にも面白さを知ってほしいといった気持ちがある。なにか活動しているわけでもないので、推し”活”とまではいかないが、有名人を推すのなんてそのくらいの気楽さですればいいと思う。
この記事を見たあなたが、ネモさんを推すのは簡単なことだ。適当にyoutubeでネモさんの動画を調べて、好きだと思って、応援したいなと思えばそれだけでいい。10分でネモさん推しになることができる。
有名人を推すことには、推される側にとってもメリットが大きい。配信者であれば、配信を見るだけで広告料の足しになるし同時接続数のうちの一人にもなる。テレビだって、ライブだって、舞台でも似たようなことが言えるはず。そもそも、エンタメはファンによって成り立ってるものなのだから。

話は変わるが、今日僕はそんなに仲良くはない知り合いに推しと言われた。推されるということを無理に拒絶するわけにもいかないので適当に笑ってごまかした気がするが、知り合って1か月くらいのそんなに仲良くない人に突然そんなこと言われたら、何されるかわからない恐怖があった。僕はネモさんの配信をよく視聴する。彼女も僕のことを監視するのだろうか。そう思うと、なんかいや~な気分になった。あと、こっちに推されるメリットが一切ない。推しを公言されることが嫌な理由はほかにもたぶん色々あったが、うまく言語化できないので割愛する。
世の中に推しという概念が浸透し、いろいろな推し活、十人いれば十種あるわけだから、あんまり人の推しにケチをつけるもんじゃないと思うけれども、一般人を推すのは最低限推す側と推される側にそれなりの信頼関係が必要じゃないか?とは思う。仲のいい友達ならまだしも、そんな仲良くないのに推されても困らせるだけ。推しを困らせるのは流石にやめたほうがいい。

いろいろ書いたが、たぶん来週会う時には普通に拒絶すると思う。代わりにネモさんを布教することにしようかな。

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