▋新札デザインについて_ユニバーサルデザイン

新デザインになる予定らしいお札たち
https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/n_note/index.htm
ー日本銀行サイト

デザイン見て一目

えっっっ???
おもちゃ?

って思ってしまった。

1万円札のこと諭吉って呼ぶことも無くなってしまうし(今後は栄一?)デザインが変わることがなんとなくショックでした。
たいして持ってないのにね、諭吉。
そこからいつ変わっちゃうんだろうなーと思いだしてちゃんと調べてみたところ2024年7月3日に発行を開始するらしい。
もうすぐだわ。

新しい日本銀行券の特徴
ー日本銀行サイト

新しい日本銀行券特設サイト
ー国立印刷局サイト

サイトを見たらどのような技術が使われ、どうしてこのデザインに変わるのか詳しくかかれていたのでなるほどな〜と思いまとめてみました

1.偽造防止技術

・深凹版印刷

インキを高く盛り上げる印刷技術。ざらざらした感触で簡単に印刷できないようにしている。

・高精細すき入れ(すかし)

従来からの肖像のすかしに加え、背景に高精細なすき入れ。

・すき入れバーパターン

縦棒状のすき入れ。券種毎に本数が異なっている。 
(1万円:3本、5千円:2本、千円:1本)

・ホログラム

肖像が三次元に見えて回転する(銀行券への搭載は世界で初めて)ほか、肖像以外の図柄も見る角度によって変化。

・潜像模様

傾けると、表面は額面数字、裏面は「NIPPON」の文字が浮び上がる。

・パールインキ

傾けると、左右両端にピンクの光沢が見える。

・マイクロ文字

コピー機では再現困難なほど小さな「NIPPONGINKO」の文字が見える。

・特殊発光インキ

紫外線をあてると、日本銀行総裁の印章や模様の一部が発光。


2.ユニバーサルデザイン

・識別マーク

指で触って券種を識別できるマーク。現行の日本銀行券よりも触った際に分かりやすい形(11本の斜線)に統一し、券種毎に位置を変えることで券種を識別しやすくしている。

・額面数字の大型化

年齢や国籍を問わず多くの人になじみのあるアラビア数字による料額表示を、現行の日本銀行券よりも大きくして、券種を識別しやすくしている。

・ホログラム・すき入れの形・配置

ログラムとすき入れの形や配置を券種毎に変えることで、券種を識別しやすくしている。

▼考え

日本銀行サイトにのってる画像とか見てもらったらわかるんですが、ホログラムとか技術すご・・・って思いました。
自分が日常的に使う紙にこんな技術盛り込むのかと。
現在のお札にもホログラム以外は使われている技術ですが向上した技術でより効果アップするみたいですね。

この中で自分が納得できなかった表面的なデザインについてはおそらくUD(ユニバーサルデザイン)に関する部分なんだなと。
額面数字のフォントや大きさ、文字周りの背景のシンプルさ、謎ホログラムの位置など全てUDに配慮されたものだった。
デザインやってる身としてこの部分に気付けなかったことが結構恥ずかしい、、、

・10000と、1000の「1」の形状を変えることで、ゼロの個数を数えられなくても見分けることができる
・ホログラムの帯の位置によって数字が判別し辛い視力のかなり低い人でも見分けられそう

このような意見も見かけてそういう困難があることに自分では思い至らなかったのでほんと色々考えられたデザインなんだなと。

それでもやっぱり今のデザインが恋しい…!
どうにかできなかったのかとも思ってしまうけどこれは今後の自分の課題でもある。

今後自分が作っていくものもUDを意識していかないといけないし、クライアントの要望もいれて更に自分でも納得できるデザインが作りたい。
難しいけど。

日本ではとくにごちゃっとした、インパクトの強いデザインが好まれる率が高いのでそこをどう落とし込むかが本当にいつも悩ましい。
伝わりやすさとデザイン性の両方を考えていきたい。


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