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トルドー首相(カナダ)のプライド月間に関するスピーチ

6月は性的マイノリティのプライド月間ですね。

海外の首脳の中にはプライド月間に合わせて特別な声明を出す方もいらっしゃいます。

今回はカナダのトルドー首相(Justin Trudeau)がツイッターで公表したスピーチを紹介したいと思います。

少し長くなりますが、カナダ政府として、性的マイノリティのことを大切に考えているということを当事者に対し訴える内容になっています。

 あなたは差別や憎しみから解放され、自分らしくあり、愛する人を愛することができるようになるべきです。もちろん、言うのは簡単ですが、実際にそのようになるようにするのは難しいことは承知しています。しかし私たちは、2015年からカナダが、あなたがあなたであることをオープンにでき、あなたが愛する人を安全に愛することができる場所になるよう、そしてそれが実現するよう力を入れてきました。
 政権発足後最初のプライド月間に私たちは国会議事堂にプライド・フラッグを掲げました。この旗が国会議事堂に掲揚されたのは史上初めてのことでした。希望と連帯のシンボルとして、今では毎年(プライド・フラッグを掲げるのは)深い意味を持つ瞬間となっています。そして、それは私たちの取り組みの始まりに過ぎませんでした。
 私たちの政府は、性自認や性表現に基づく差別や憎悪犯罪からカナダ人を明確に保護する法案を提出し、可決しました。
 私たちは、男性と性交渉を持つ男性に対する献血禁止令の撤廃を約束し、カナダ保健省がカナダ血液サービス社とヘマケベック社に禁止令の解除を許可するために必要な調査に資金を提供しました。私たちは、権利の強化と平等を促進するための政府全体のアプローチを定めた、史上初の「連邦2SLGBTQI+アクションプラン」を開始しました。
 私たちは、転向療法の犯罪化を進め、カナダのあらゆる場所から、この卑劣で野蛮な行為を永遠に排除します。また、世界中の暴力や迫害から逃れてきた2SLGBTQI+の難民を迎え入れると同時に、特に途上国での人権のための闘いを強化しているところです。そして、連邦政府内で2SLGBTQI+の労働者が拒絶され、抑圧され、犯罪化されたことについて、下院で公式謝罪を行いました。
 トランスフォビア、バイフォビア、ホモフォビアといったことについて、私たちは皆ニュースで見たり、新聞の見出しを読んだり、ソーシャルメディアへの投稿を見たり、友人から聞いたり、あるいはあまりにも多くの人にとって、日常生活でこのようなことを体験してきました。残念ながらトランスフォビア、バイフォビア、ホモフォビアがなくなったわけではありません。実際、カナダでも他の国でも、憎悪犯罪(ヘイト・クライム)は増加の一途をたどっています。そして、それは受け入れがたいことです。
 ここで私ははっきり申し上げます。2SLGBTQI+の権利は、人権です。
 性的指向や性表現、性自認は関係ありません。あなたは愛に値する存在です。あなたは尊敬と尊厳に値するのです。あなたは大切にされています。あなたの存在は議論の対象にはなりません。現在だけでなく、これからも。
 政府として、私たちは常にあなたの味方です。私たちは国内外を問わず、あなたの権利のために立ち上がり続けます。そして、あなたが堂々と自由に誇りをもって生きられる国を作り続けます。

Justin Trudeau 2023年6月4日のツイートより

(注:翻訳はDeepLによる機械翻訳に金城が手直しをしたものです。英語の本文をつけると記事自体が長くなるので、別途記事にします)

参考文献