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日本のプロ野球キャンプ見学

 今までほぼ日本のプロ野球を生で見たことがなかった。今回は上原さんが宮崎で、また新たにクライアントとなってくれた楽天の平石監督が沖縄でキャンプをしているので、観に行った。
 上原さん、平石以外にも、大学の先輩やプロ野球界で働く友人、高校の友人。たくさんの方に会えて、非常に楽しかったのだが、非常に勉強になった。
 約1ヶ月野球に没頭する期間。その中で印象に残っていることをあげる。

・投げる筋肉は投げないとつかない。
 
 上原さんと食事している時に出た話だが、これは何度も聞いたことがある。自主トレ期間でもあれだけ走って、ウェイトもして、遠投もして、とやってきているが、やはりブルペンに入ると体が張る。鍛えにくいところが特に、である。今は球数ということがよく言われるが、やはり「投げる」ということをしていかないと、投げる体力もつかないし、投げる筋肉もつかない。また技術の課題克服にも大切である。自主トレで体を作って、シーズンに向けての技術練習の数をこなし、そして精度を上げる。ここでやらないことには、レベルアップも見込めない。むやみやたらに投げると体を痛めるが、投げながら考えて頭に汗をかき、投げる筋肉を鍛えるということも非常に大切だと感じた。

・コンディショニングを考えての技術

 トレーナーの友人、小林と話をした時、やはり体の造りを理解しているからこその発言が面白かった。例えば投手でいうリリースのポイント。これはタイミングである。特にセットになると球がいかなかったり、コントロールが乱れる選手。自分の投げ方、体のくせ(特にバランスや体の硬さ)を理解して考えていかないといけない。どれだけ技術を考えても、体がうまく使えないことにはなかなかできない。なぜセットになるとそうなるのか。どうするとリリースのポイントがよくなるのか、ただ単にフォームを変えてみるのではなく、どうするとタイミングが良くなるのか、バッターから見えにくくなるのか、そういった取り組みが必要である。

・数をこなす

 先ほどの「投げる」ことと同じ内容だが、数をたくさんやって根性で捕れ!というわけではなく、しっかり数をこなすことが大切。自主トレで鍛えてきた体に打つこと、捕ること投げること、に慣れさせ、体を動かせるようにする。やはり捕球時の球際の粘りや、野球の静から動の動きは数をこなして精度を上げていかないといけない。現役時代は本当に嫌だったが、今改めて数をこなすことの大切さに気づいた。

本質を考える
 プロ野球は結果の世界。本質を考えないといけない。いくら自分のいい球、いいフォームを求めても、打たれてしまったら一緒。特に投手で言えば、いかにランナーを出しても抑えられるか。これが大切。その抑えるための技術練習であり、フォーム固めである。いい球だからこそ抑える可能性は高くなるが、その球を投げることに満足するのではなく、その球をどうやって投げたら再現性が高くなるのか、ランナーを出してもどうやったら抑えられるのか。その取り組みをしていかなければいけない。

仕事も作業ではなく、本質を考えて取り組んでいかなと身が引き締まりました。


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