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那智勝浦町昔懐かし話 第53話


第53話『勝浦ビルフィッシュトーナメント』
 
はい、弾き語りをアップするためにミュージシャンになつたり、この短編小説書くために小説家になつたり結構いそがしいタケちゃんであります。第52話から少し間空きましたが、53話であります。自分の歳と同じ数であります。ということで、僕の生い立ちを書こうと思いましたが、すくに思いとどまり(そうです。私の過去は秘密なのであります。タケちゃんは、永遠に謎の人物なのであります。なんのこっちゃ)、上記のタイトルになりました。今回も前置き長くお許しを。でわでわ第53話タケちゃんの生い立ち、いやいや勝浦ビルフィッシュトーナメントであります。
 
はい、皆さんは勝浦でもビルフィッシュトーナメントが開催されていたのをご存じでしょうか。えっ「なんや、そのビルでフィッシュバーガーなんとかゆうやつ」ってあーた。そうなんですよね。僕もこのしごとやってなかったら知らなんだ僕らには経験できんのなのであります。つまりビルフィッシュとは簡単に言うとカジキ釣りのことであります。
要するに勝浦で行われるカジキつり大会であります。僕の記憶装置をかきまわしてもっと詳しく書くと、1987年から2009年まで22年続いた大会である。ヤマハ電動株式会社が中心になり、那智勝浦町が協力し全国から多いときは100隻以上のクルーザーが那智勝浦町の渡の島(ホテル浦島対面の岸壁)に集まり毎年7月上旬の3日間行われた。1隻高い物で何億円のクルーザーに乗ったいかにも金持ちそうな方々(失礼、でも僕らにはそう見えました。)があつまるのである。チームスタッフの女性の方もきれいな女性が多くタケちゃんは、毎年楽しみにしていたイベントでもありました。笑。もとい。
1日目の午後からはウェルカムパーティーが行われ、岸壁にてカブト焼きの振る舞いや、郷土芸能の披露等が行われた。また2日目の朝は午前7時に本部船によってスタートが告げられ約100隻のクルーザーが潮岬沖の方めがけて一斉に走り出す。この姿は格好良く圧巻だった。「俺もいつかはクルーザーできれいな姉ちゃん乗せてこの大会出たるねん」とまだ独身だった観光協会に入社したばかりのタケちゃん青年は固く心に誓ったもんだ。(いまだにかなってませんが)。潮岬沖が良くカジキ等が釣れたポイントだったみたいだ。獲物を釣り上げた船からは渡の島の本部に無線が入る。その連絡に合わせ岸壁では、計量の準備をし帰港を待つ。帰港した船からはクレーンで大きなカジキが釣り上げられすぐ大きさや重さの計量に入り魚拓が取られる。この作業を2日間に渡り行う。そして上位からステージにて表彰される。この表彰にはビルフィシュレディという2人のこれまたきれいな女性が、な、なんと水着姿で両端に並んで記念撮影を行う。勝浦っ子純情のタケちゃんは水着姿のキャンペーンレディというものを初めて見たのがこのビルフイッシュ大会でありました。鼻血ブーになりそうでした。笑。このビルフイッシュ大会地元住民も楽しみにしており大きなカジキや普段見ることのない豪華なクルーザーの集まりを毎年多くの方が見学に訪れもした。また一席に使う燃料もバカにならず、地元のガソリン店も喜びまた食料とかお土産店とか地元への経済効果も高い物があったと思う。2009年の年頭当時のヤマハの担当者が町役場の担当者とともに観光協会に来所した。
 
僕も同席していた。そこでヤマハの担当者から時代の流れで年々以前より参加艇が少なくなり会社の方針で勝浦でのビルフイッシュ大会の開催が出来なくなった。本当に申し訳ないと号泣しながら語った。ヤマハの担当者の方々は第1回から携わっており本当に色々な難関を乗り越え苦労しながら22回の開催を行ってきたのであろう。その姿は度素人の僕が見ても「ああ、本当にビルフイッシュ大会を愛していたのだなぁ」と強く感じた。
そう言うわけで、勝浦のビルフイッシュ大会は2008年で終了したが、僕の心の中、そして勝浦の住民の心の中にはいつまでも良き思い出として残っている。
 
第53話終わり
 

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